研究課題/領域番号 |
19K12121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
寺井 あすか 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70422540)
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研究分担者 |
楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
地村 弘二 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (80431766)
近添 淳一 生理学研究所, 脳機能計測・支援センター, 准教授(兼任) (40456108)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 創造的思考 / 比喩生成 / 内的表彰 / 計算機実験 / MRI実験 / 内的表象 / ユーモア / 比喩 |
研究開始時の研究の概要 |
人は外的刺激に対して内的表象を形成することで新たな意味を創発する(例:雲の形から動物・人間の顔などを思い浮かべる)。そこで、本研究では抽象的な図形に対し他の概念(新たな意味:比喩)を用いて表現する「比喩生成」を対象とし、新たな意味(比喩)の生成における、内的表象の形成に基づく新たな意味の創発(比喩生成)の認知・神経メカニズムをMRI実験・計算機シミュレーションを用いて解明する。
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研究成果の概要 |
無意味な模様・風景・物体などが異なる物に見えるパレイドリア現象として,人間が外界を認識する際に「新たな意味」を創造する現象が報告されている.このような外界からの刺激による内的表象の形成・投影による新たな意味の創発に関する認知・神経メカニズムとして,比喩生成を対象とし, MRI実験・深層学習モデルを用いた計算機実験を中心とした検討を行った.さらに,コーパスに基づく比喩生成モデルの構築により,比喩理解において指摘されている認知メカニズムと同様のメカニズムが比喩生成においても必要とされるかについて検討した.また,他の言語表現処理への比喩生成メカニズムの応用可能性について検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
画像説明課題を用いたMRI実験の結果として,抽象画像に対する字義的説明生成と比喩的説明生成における脳活動の比較を通じ,比喩生成と意味認識の関連を示唆した.また,抽象画像に対する比喩生成に関する物体認識モデルを用いた計算機実験では,抽象画像に対する比喩生成における形状特徴の影響について検討した.さらに,コーパスに基づく比喩生成モデルに基づき,比喩理解において重要な役割を果たすことが知られている概念特徴の顕現性に関し,課題に依存するが比喩生成においても一定程度の影響を持つことが示された.
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