研究課題/領域番号 |
19K12145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
日和 悟 同志社大学, 生命医科学部, 准教授 (00771247)
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研究分担者 |
廣安 知之 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (20298144)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | マインドフルネス / 瞑想 / MRI / 脳機能ネットワーク / NIRS / マインドワンダリング / 機能的結合 / 漫然運転 / 脳機能 / 集中瞑想 / 内受容感覚 / fMRI / 機能的結合度 / 観想神経科学 / Tucker3 Clustering / 低周波振動振幅強度 / 進化計算 / fNIRS |
研究開始時の研究の概要 |
瞑想がウェルビーイング向上の手段として注目されている。瞑想実践初期では、熟練の実践者の指導の下、適切な実践法を理解することが重要であるが、瞑想の熟達度を客観的かつ科学的に評価する仕組みが無く、不適切な実践による有害事象の発生が危惧されている。本研究では、適切な瞑想実践を支援することを目的として、fMRI/fNIRSを用いた脳活動の計測により瞑想実践者の脳状態の変化をモニタリングし、脳の機能的結合度により瞑想状態への到達度を数値化する技術を開発する。本研究は、瞑想実践の曖昧さ・難しさの問題を解決し、適切な瞑想実践支援によるウェルビーイングの促進が期待できる。
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研究成果の概要 |
マインドフルネスは、瞑想を通じて思考の彷徨いに気づき、適切な方向に注意を向けやすくなる方法として広く用いられている。本研究では、脳機能情報に基づいた科学的な実践支援法の構築を目的として、脳活動の計測と独自の解析技術により、瞑想に伴う実践者の変化と軌跡を「見える」化し、実践者にフィードバックする技術の研究に取り組んだ。MRIを用いた研究では、集中瞑想に伴う脳状態の動的な変化を見える化し、さらにマインドフルネスを定量化する一助となることが示された。また、この技術を自動車運転中のぼんやり検知技術に応用し、ドライバーの脳活動から、漫然運転の程度を予測することが可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの瞑想の実践プロトコルは、仏教やヨーガにおける実践者の体験をベースに構築されているが、その定義は非常に抽象的かつ主観的である。このため、適切に実践できているかの客観的な判断が難しく、熟練の瞑想者との対話を通じて、自らの体験を共有し、適切な指導を受けながら体験的にその方法論を獲得する必要がある。つまり、よき「師」に出会い適切な指導を受けることもまた重要である。一方で指導者の質を担保する仕組みは未だ整備されておらず、不適切な指導を受け、有害事象につながる可能性もある。本研究の成果は、瞑想実践と指導に脳活動に基づいた科学的な基準を提供し得るものであり、前述の課題を解決に導くものである。
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