研究課題/領域番号 |
19K12180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
佐藤 美恵 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00344903)
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研究分担者 |
橋本 直己 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (70345354)
伊藤 篤 宇都宮大学, 工学部, 教授 (80500074)
金成 慧 宇都宮大学, 工学部, 助教 (40813770)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 感性情報処理 / 眼球運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,潜在的注意が向けられた様々な対象の中から,意識下では気づかなかった観光地の新しい魅力を発見し,さらなる観光資源を創造することを目的とする.そこで,潜在的注意に関連するマイクロサッカード等の眼球情報を検出し,潜在的注意が向けられた様々な対象の中から,特に観光対象として興味・関心が示されたときの眼球情報特性を解明する.本研究により,観光支援への貢献のみならず,無意識下におけるヒトの内面的な感性情報を収集できる,感性を探る新しい切り口となる基盤技術の確立に貢献する.
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研究実績の概要 |
本年度は、注視点の3次元位置情報の判定において、昨年度に課題として挙げられた、注視点のz軸方向(奥行き方向)の精度向上を試みた。注視点のz軸方向の位置情報の判定では、視線の向きの僅かなずれが、その精度に影響を及ぼした。そこで本研究では、注視点の3次元位置情報の判定方法として、視線の向きに影響されやすい、両眼の視線の交点の座標を基に判定する既存手法とは異なり、重回帰モデルにより各個人の誤差の生じ方の特性を予測して注視点を判定する手法を提案した。実験では、提案手法と既存手法の精度を比較した。距離条件を1.0 m、1.1 m、1.2 m、1.3 m、1.4 m、1.5 m、2.0 mとして、被験者は視力が正常な10名とした。データ数は、距離条件7つ×注視時間480フレーム×被験者10名の33600データであった。その結果、1.3 m~2.0 mの距離において提案手法の方が誤差が小さい被験者が多く、提案手法の有用性が示された。
また、各個人の奥行知覚の違いが、注視点の3次元位置情報の判定に影響する可能性を考え、奥行知覚に関係する視覚特性についても調査した。仮想空間内で行った実験では、注視対象の物体を左右に動かすことによって、奥行知覚の手掛かり(輻輳・開散や両眼視差)が強化され、奥行の推定精度が向上することが示された。
これらの研究成果は、国内学会4件にて発表された。
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