研究課題/領域番号 |
19K12188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
赤松 茂 法政大学, 理工学部, 教授 (50339503)
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研究分担者 |
作田 由衣子 実践女子大学, 生活科学部, 准教授 (30454078)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 画像認識・生成 / ヒューマンインタフェース / 感性情報処理 / 顔の認知 / 高次印象 / 眼球運動 / 感性インタフェース / 顔情報処理 / 3次元モデル / 顔認知 / 高次視覚印象 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではまず、3次元顔表象の高次印象を変換させる印象変換ベクトル法について、印象変換する顔貌の個人差による多様性にかかわらず、安定かつ効果的な印象変換を行える方法について検討し、その効果を主観評定実験によって定量的に明らかにする。また、3次元顔表象に対する印象判断時の観察者の視線の動きをモデル化することによって、視覚刺激から認知される高次視覚と視線の動きという観察行動との関係を明らかにする。さらに、3次元顔表象から人が認知する社会的印象の例として「好感度」をとりあげ、3次元顔表象からその強度を自動推定するアルゴリズムを検討する。
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研究成果の概要 |
顔の見え方を規定しているさまざまな要因として、顔の3次元形状における個人差という静的な物理特性に加えて、顔の姿勢の変化、視線による注視点の変化、表情表出におけるダイナミックな形状変化、化粧による見かけの人為的な操作などによる、顔の3次元像の見え方の動的な変動にも着目し、これらの諸要因が顔から知覚される高次視覚印象の認知にかかわる心理量に与える影響を分析した。そして、顔という3次元物体が創出する視覚像を媒介として、コンピュータと人間の間で高次印象のような感性的な情報をやりとりできるようにする感性インタフェースの実現に寄与する応用技術の開発に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から、人間のコミュニケーションで重要な役割を果たしている顔という媒体について、好感度を高めるなど、その印象を自在に操作することによって、感性情報を効果的に発信できる擬人化エージェントを実現する指針が得られるとともに、任意の顔画像に対して多くの人の印象判断をなぞるような分類・検索機能を人工的に実現することも可能となり、人間・コンピュータ間の感性インタフェース技術の高度化への寄与が期待される。 併せて、人が3次元顔表象から視覚を通じて様々な高次印象を想起する過程など、顔認知の脳内メカニズムについて、その特性を理解することに貢献することも期待される。
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