研究課題/領域番号 |
19K12193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
西野 隆典 名城大学, 都市情報学部, 教授 (40329769)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 音響クロスリアリティ / 立体音響 / 頭部伝達関数 / 深層学習応用 / 快音・不快音 / 両耳室内インパルス応答 / 深層学習 / クロスリアリティ / 自由頂点音響 / 音源定位 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では、ユーザが所望する音環境や、ユーザに聞いて欲しい音環境を立体音響再生するシステムの評価および構築を行う。本課題は申請者らが提案した自由頂点音響技術を発展させ、音響技術によるクロスリアリティ(仮想現実感、拡張現実感、複合現実感、隠消現実感)を実現しようとするものである。本課題は、ユーザの嗜好に合わせた音の再配置、音の強調・低減を行う手法の検討、ならびに、高臨場感音場再現において重要な評価指標である音像定位について、人間の知覚と同等の評価を行うことを可能とする、機械学習にもとづく音像定位評価システムの開発である。
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研究成果の概要 |
本課題では、ユーザが所望する音環境や、ユーザに聞いて欲しい音環境の立体音響再生を主題とした、音響技術によるクロスリアリティの実現に向けた検討を行った。快適さの観点での音の調査と加工の検討では、不要と感じられる音についての大規模調査を実施するとともに、自己の音声を違和感なく聴取するための加工技術を提案した。また、人間と同程度に音源定位を行う音源定位モデルの検討では、学習と評価で異なる音響信号を用いた検討を行い、性能評価を行うとともに課題整理を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、立体音響を活用した音響情報提示の基礎検討を行ったものである。ユーザに違和感を抱かせないような音響提示を行うための検討からは、世代間の差を明らかにするとともに、既存の音声処理技術を用いても有効な音声加工が可能であることを確認した。これらの結果から、違和感が少ない音響提示が可能であることが示唆された。また、深層学習応用から、人間と同様の音源定位を行うために必要なモデルや学習方法についての課題について整理することができた。本課題の成果は、仮想現実技術やロボット技術において活用できると考える。
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