研究課題/領域番号 |
19K12242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
土方 嘉徳 関西学院大学, 商学部, 教授 (10362641)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 推薦システム / アイテム受容 / ヒューマンインタフェース / 社会的ネットワーク / パーソナリティ / ユーザインタフェース / プレゼンター / 受け入れやすさ / ユーザ行動分析 / 情報推薦 / ユーザ受容 |
研究開始時の研究の概要 |
ユーザの興味や嗜好に応じてそのユーザが好む商品やコンテンツを提供する情報推薦システムにおいて,ユーザの心理的特徴によって推薦の受け入れやすさが異なるかどうかを,被験者実験により検証する.また,ソーシャルメディアやオンラインゲームなどの,オンラインメディアにおいてユーザのモチベーションや自己表現,他者とのインタラクションの分析も行い,これらの自動で計測可能なユーザ特徴と推薦の受け入れやすさとの関係も検証する.
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研究成果の概要 |
本研究では,推薦システムが出力する結果に推薦者を提示することが,ユーザのアイテム受容に影響するかどうかを調査した(対象は映画ドメイン).また,推薦者の種類として「友人」,「映画コメンテーター」,「映画ロボット」,「推薦者提示なし」の4種類も比較した.さらに,被験者のパーソナリティがアイテム受容に影響するかどうかも調査した.被験者実験の結果,推薦者ありと推薦者なしの推薦リストにおいて,アイテム受容に違いはなかったが,4種類の推薦者の中では「友人」がアイテム受容に影響することが分かった.また,パーソナリティの分析では,開放性の高いユーザが友人からの推薦を受け入れない傾向にあることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
推薦システムは様々な製品やサービスに組み込まれているが,ユーザの興味や嗜好に合ったアイテムを提示したとしても,それを選択したいと思わなければ,ユーザにとって価値はない.これまで口コミ分析の研究では友人の口コミが購買の意思決定に影響を与えることが分かっていたが,推薦システムの結果の提示においても,友人も高く評価していることを示すことが,ユーザのアイテムの受け入れに影響するかどうかを明らかにした点に学術的/社会的意義がある.
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