研究課題/領域番号 |
19K12244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
江口 智士 福岡大学, 理学部, 助教 (40647202)
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研究分担者 |
白崎 裕治 国立天文台, 天文データセンター, 助教 (70322667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | バーチャル天文台 / 座標変換 / 画像変換 / 並列処理 / グラフ・コンピューティング / Dask / 分散並列処理 / 画像リサンプリング / HEALPix / Astropy / healsparse / reproject / 公開天文データ / データベース天文学 / Hadoop / 天文データ・アーカイブ / Hive |
研究開始時の研究の概要 |
VO上のデータを収集する「VOクローラー」を拡張し、収集対象をデータ本体にまで広げる。画像FITSファイルをHiveテーブルへ変換するプログラム(既存・Hadoop未対応)を用い、正しいメタデータを付与してVOの1サービスとして公開する。この変換プログラムおよびその内部で使用しているFITS入出力ライブラリ、天文学の座標変換を行うライブラリを、段階的にHadoop環境へ移植する。ALMA望遠鏡・Hubble宇宙望遠鏡・Chandra望遠鏡による観測データを本システムで処理し、その結果をVOの1サービスとして一般公開する。
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研究成果の概要 |
宇宙望遠鏡や世界中の地上望遠鏡で得られた観測データは、「天文データ・アーカイブ」という形で一般公開されている。これら天文データ・アーカイブを世界共通のプロトコルで相互接続したネットワークを「バーチャル天文台(VO)」と呼ぶ。 VOの利便性をさらに向上させるため、本研究では分散処理フレームワークDaskを用いて画像FITSのメタデータを正しく再構築するためのソフトウェア開発を行った。その際、科学計算用ライブラリが充実しているPythonを採用し画像FITSをDaskのチャンクに分解し、各チャンクをSciPy.ndimage.map_coordinate()関数で天球に再投影した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主眼は「高精細でファイル・サイズが巨大な『天体写真』を元の天球座標に正しく座標変換する」ということだが、今回開発したアルゴリズムは一般化されており、変換先の座標系は球面に限定されない。従って、並列計算を用いて、高解像度で撮影された文化財の写真を元の3次元的形状に再構築する用途にも使用可能である。Dask本家でもSciPy.ndimage.map_coordinate()の移植が試みられており、今後検証作業が完了すれば、そちらへのプルリクエストも可能である。
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