研究課題/領域番号 |
19K12250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
山本 邦雄 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 助教 (90363407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 演奏支援 / ピアノ演奏 / ユーザインターフェース / ユーザインタフェース / 学習支援 / ピアノ学習 |
研究開始時の研究の概要 |
近年ユーザ支援システムの開発が盛んであるが,支援の多くはユーザのミスを防いだり,技術や知識(記憶)の不足を補う役割が多く,ユーザ自身の技術向上のためのものではない.そのような状況に疑問を持ち,ユーザ自身が技術を身に着けるための支援を行う.従来のピアノ演奏支援でも同様に知識不足を支援するのみで,システムに依存した演奏になり,学習者自身の技術習得については十分とは言えない.そこで従来のピアノ演奏支援システムの支援機能を細分化し,それぞれの支援機能がピアノ初心者にどのような技術習得の効果をもたらすかを実験により確認し,技術を身に着けるためのピアノ学習支援システムを構築する.
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研究成果の概要 |
ピアノ初心者に支援機能 (例えば,押した鍵盤が分かる様に楽譜に表示する方法,押し間違えた場合に指摘する方法,など) を用いて練習してもらうことで,それぞれの支援機能がどのような影響を与えるかを実験した. その結果,単純な支援機能でも支援に依存してしまい,通常の楽譜で演奏する際に戸惑うことがあった.一方,同じように支援しながらも表示の仕方が違うだけで,支援がない状態で練習するよりも効果的に練習できる支援機能もあった. ピアノ初心者が楽譜を理解するには,支援するだけでなく,考えさせる支援機能を作る必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くのピアノ支援システムは様々な機能を含んでいて,そのシステム全体を総合的に評価することが多い.しかし,ピアノ初心者に対してどの支援機能がどのように影響したかについてはあまり研究されていない. 本研究では支援機能を最小限にし,それらを使ってピアノ初心者に練習してもらうことで,どのような影響があるかを調べた.「押した鍵盤が分かる様に楽譜上に表示する」という機能では,表示方法によってはピアノ初心者が支援に依存してしまい,通常の楽譜を読むときに困惑する結果になったが,異なる表示方法では依存が少なく効率的に練習できた.ピアノ支援システムを作成する上では支援の影響を考慮する必要があることが分かる.
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