研究課題/領域番号 |
19K12253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
松原 行宏 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (30219472)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 学習支援システム / 人工知能 / 力覚・擬似力覚 / 力覚提示デバイス / タブレット端末 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では,学習支援システムにおいて「力覚提示デバイス」を用いて実際の「力覚提示」を行う場合と,インタフェースの工夫による実際の「力覚提示」をともなわない「擬似力覚提示」とで,1)学習そのものの行為や学習効果に差異が生じるのか生じないのか,また2)生じるとすればどのような差異が現れるのか,3)その理由は何か,4)学習課題によって「力覚提示デバイス」が適している場合や「擬似力覚提示」が適している場合があるのかどうかをシステム開発と評価実験を通して研究する.具体的には漢字の筆順や美しい文字の書き方を学ぶ学習教材を対象としてシステム開発を行い,分析を通して新しい学習支援システムのモデルを提示する.
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研究成果の概要 |
力覚提示デバイスを用いた学習支援システムの研究開発を行っている.一方で視覚情報から力覚を錯覚させる擬似力覚という手法があり,擬似力覚提示を学習支援システムに用いる手法も有益である.それら2つの提示方法の学習による差異や特徴が分かればシステム開発に有益である.本研究では各提示方法による学習効果や各提示方法の特性の比較を目的とし,力覚提示と擬似力覚提示,比較用に音声提示を組み込んだ漢字学習支援システムを開発した.システムを用いた実験により擬似力覚提示は力覚提示よりも感じられる度合いに個人差が見られたが,感じられた人は力覚提示と同様の教示的効果を得られることが確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「力覚提示」を実現するためには専用デバイスが必要となり,コスト的な考慮が必要となるが,「擬似力覚提示」はソフトウェア的な対応で実現できるので余分な装置やコストは必要としない.学習題材や教授法・教授戦略との関係性で「力覚提示」と「擬似力覚提示」の適性を把握し,両手法を適切に学習支援システムに活用することができれば,新しい学習支援システムのモデルへと展開できる.このような観点からの研究はこれまでになく,独自性があり創造的な研究課題であり,得られた知見は学術的社会的意義がある.
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