研究課題/領域番号 |
19K12258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 東京通信大学 |
研究代表者 |
加藤 泰久 東京通信大学, 情報マネジメント学部, 教授 (60814960)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学習意欲 / オンライン大学 / 学習履歴 / 学習スタイル / メンタリング / 生涯教育 / ラーニングアナリティクス / 社会人教育 / eメンタリング / インターネット大学 / 生体情報 / 生涯学習 |
研究開始時の研究の概要 |
インターネット大学における学びに関して、学生が学習意欲を継続することが成功への鍵の一つである。特に多様な背景や状況を持つ社会人が学び直しやスキルアップのためにインターネット大学で学ぶ際には、学習意欲を継続させるために、どのような学生のセルフマネジメントが必要とされるのか、学習者の振り返り方法や学習者への情報提供の仕組み・内容について明らかにすることを目指す。さらに、学習者が学習中にフロー状態(高度に集中している状態)になることで、学習効果が増大することを示し、学習者が自分のフロー状態を認識することで、さらに自律的に学習意欲を継続することができるようにするための学習支援方法を提案する。
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研究成果の概要 |
社会人学生が多く在籍するオンライン大学での学生の学習履歴と学習意欲に関する調査を行った。初年次は授業期間前半に少しずつドロップアウトが増加するが、後半は学習が継続した。また、上級年次になると、初回の授業を受講完了できれば最後まで進める学生が多かった。 学習動機の調査からは、自己向上志向の学生が多く、友人との交流を志向する学生が最も少なかった。また、外発的動機づけよりも、内発的動機づけが大きい学生が多かった。教員からの激励メッセージよりは、質問に対する教員からの回答の方が、学習意欲につながっていることが示され、LMSのダッシュボードの進捗表示が学習意欲喚起に貢献していることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オンライン大学においては、通学不要で非同期で学べるため、多くの社会人が学んでいる。社会人の特性として目的意識が高く、友達作りよりも、自分向上のため学んでいる学生が多く、内発的動機づけも高い。しかし、オンライン大学で学位を取得するためには、高い自律性を必要とするため、通学制大学よりもドロップアウトが多い。本研究では、オンライン大学で学ぶ学生の学習履歴とアンケート調査の分析により、授業期間の前半に学び方を身に付けることが重要であり、適切なタイミングでの教職員からのコミュニケーションにより、学習意欲が喚起される可能性があることが示された。
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