研究課題/領域番号 |
19K12282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大久保 好章 北海道大学, 情報科学研究院, 助教 (40271639)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 楽曲形式概念 / 楽曲類似検索 / 楽曲クラスタ / 形式概念分析 / 音響的類似性 / 言語的類似性 / 極大クリーク / 類似度グラフ / 楽曲プレイリスト / 音響情報 / ラベル情報 / 類似性 / τ-疑似クリーク / 形式概念 / 音響類似性 / Skyline-近傍 / 音響的・言語的類似性 / 解釈機構 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,所与のクエリー楽曲に対して,ユーザが多様な視点から類似楽曲を検索できる枠組みを開発する. 特に,従来の研究では個別に扱われていた楽曲の音響的なコンテンツ情報と言語的なラベル情報を統一的に扱うことで,様々な複合的な視点から楽曲の類似性を捉えることを目指す. 具体的には,クエリー楽曲と類似した楽曲のグループとその類似性の根拠を形式概念分析により同定し,こうした楽曲グループをユーザに複数提示することで,クエリー楽曲の多角的な解釈に基づいた柔軟な類似楽曲検索が実現される.
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研究成果の概要 |
本研究では,音楽情報検索の立場から,所与のクエリー楽曲に対して,ユーザが多様な視点から類似楽曲を検索できる基盤技術を開発した.特に,従来の研究では個別に扱われていた楽曲の音響的なコンテンツ情報と言語的なラベル情報を統一的に扱うことで,様々な複合的な視点から楽曲の類似性を捉えることを目指し,形式概念分析の枠組を拡張してそれを実現した. 具体的には,楽曲のラベル情報を用いた形式概念分析において音響情報の類似性制約を考慮することで,クエリー楽曲と類似する高品質な楽曲クラスタ(グループ)を様々な類似性のもとで高速に抽出することができる.こうした楽曲クラスタは,プレイリストの自動合成にも利用可能である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スマートフォンを含む携帯端末の爆発的な普及とともに音楽配信サービスが充実し,音楽情報検索の重要性は今後益々高まることが容易に想像される.特に,個々のユーザ毎に検索の興味は様々であり,多様な視点から検索結果を提示することが極めて重要となる.しかし,現状,音楽情報検索の研究は主に産業界がリードしており,不特定多数のユーザをそれなりに満足させることが重視されるため,無難な検索結果となり易い傾向にある. 本研究で開発した類似楽曲検索の基盤技術は,様々な複合的な視点から楽曲の類似性を捉える枠組みであり,ユーザは自分の好みにより合致する楽曲を容易に探し出すことができるであろう.
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