研究課題/領域番号 |
19K12283
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
山田 光宏 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (10272113)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ヒューマンアニメーション / 不気味の谷現象 / 1/fゆらぎ / CGキャラクタ / フォトリアル / ヒューマンアニメ―ション / 不気味の谷 / 動作 |
研究開始時の研究の概要 |
まず歩行に関して、1/fゆらぎの適用先となる動的変数と、1/fゆらぎの適切な大きさについての検討結果に基づき、1/fゆらぎを用いた場合と用いない場合を比較し、1/fゆらぎの効果を感性工学に基づく感性評価実験により学術的に検討する。次に多様な動作に関して、商業映画に比較的近い多様な動作を含む短編CGアニメーションを制作し、前述した歩行と同様に検討する。以上の検討結果に基づき、CGキャラクタの動作データへ適用し不気味の谷現象を緩和するソフトウェアツールを製作する。
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研究成果の概要 |
フォトリアルな人間を表現するCGアニメーションであるヒューマンアニメーションにおいて、不気味の谷現象が報告されている。ヒューマンアニメーションが人間に与える印象には、CGキャラクタの形状だけでなく動作も影響すると考えられる。人間の様々な動作にみられる1/fゆらぎは、人間の動作における重要な要素と考えられ、不気味さを緩和するために1/fゆらぎをCGキャラクタの動作へ適用することが考えられる。そこで本研究では、ヒューマンアニメーションへの1/fゆらぎの適用手法に関して検討した。歩行シーンと走行シーンにおける予備実験の結果、1/fゆらぎの適切な大きさと周波数帯域は、動作に依存する傾向があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の技術進展により、CGキャラクタの形状はフォトリアルになってきているが、不気味の谷現象の発生が課題となっている。不気味の谷現象の発生には、その形状に見合う人間らしい動作の欠落による影響が大きいと考えられる。このため「形状のリアルさにより生じた不気味の谷現象を、動作を工夫することにより緩和できるか?」という学術的検討を行った。人間らしい動作の重要な要素と考えられる1/fゆらぎをCGキャラクタの動作へ適用し、不気味の谷現象の緩和につながる可能性を示した点に学術的意義がある。従来は未検討の、動作の工夫による不気味の谷現象の緩和は、従来技術を大きく変革する可能性がある点に社会的意義がある。
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