研究課題/領域番号 |
19K12293
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
林 武司 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (60431805)
|
研究分担者 |
安原 正也 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (40358205)
中村 高志 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60538057)
中田 晴彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60311875)
黒田 啓介 富山県立大学, 工学部, 准教授 (30738456)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | マルチトレーサー法 / 都市域 / 地下水流動 / 溶存イオン / 環境同位体 / PPCPs / 人工甘味料 / 涵養年代 / 地下水年代 / 化学物質 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,東京都・埼玉県境部(武蔵野台地~荒川低地)において,地下水流動方向に沿って複数地点の複数深度から地下水試料を採取し,各指標(溶存イオン,環境同位体,年代指標,PPCPs,人工甘味料)の性状を把握する。各指標の性状を相互に比較し,また当該地域の地下水流動機構とあわせて検証することにより,各指標のトレーサーとしての特性や相関性を把握し,課題を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は,多様な人間活動によって複雑に変化する都市域の地下水環境を把握する手法として,様々な物理的・化学的特性を有する指標群を併用するマルチトレーサー法を開発するための知見を得ることを目的とし,日本最大の都市域である首都圏を擁する関東平野の西部に点在する湧水,自噴井群を対象として溶存イオン,環境同位体,PPCPs,人工甘味料,微生物,年代指標の性状を把握した.これらの指標群の性状を総合的に検討した結果,各指標が有する弱点を補完してより詳細な検討が可能となることを確認し,マルチトレーサー法の有用性を示すことができた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,マルチトレーサー法の有用性を示すとともに,この手法を活用するための留意点や,検討の精度を向上させるためのアプローチについても提示した.本研究で得られた知見は,首都圏に限らず国内外の都市域における水・物質循環機構のプロセス・メカニズムの解明に資するものである.また本研究の知見は,日本の都市域における地下水環境の評価に寄与することを通じて,日本の施策である水循環基本計画や環境基本計画等の推進や,レジリエントで持続可能な都市域の構築のための防災計画・対策の検討にも寄与するものである.
|