研究課題/領域番号 |
19K12294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2021) 国立研究開発法人国立環境研究所 (2020) 千葉大学 (2019) |
研究代表者 |
近藤 雅征 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 特任助教 (40754346)
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研究分担者 |
小林 秀樹 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), グループリーダー代理 (10392961)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 林齢 / 物質循環 / 生態系モデル / バイオマス / 最適化 / 林齢マップ / リモートセンシング / 炭素収支 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、データ取得手法の非一貫性や不均一なデータ分布など既存の林齢データに内在するさまざまな問題のため、グローバルスケールでの林齢データの広域化は困難だとされていた。本研究ではこの背景を踏まえ、林齢データを利用した直接的な広域化手法ではなく、森林攪乱履歴・バイオマスなどの間接的な情報を利用した逆解析手法を開発する。攪乱履歴を考慮した生態系モデルから森林成長を再現し、成長曲線から森林の誕生年まで回帰することにより林齢を推定する。さらに、本研究で構築したデータセットを用い、森林の成長過程を考慮した新たな陸域炭素収支の推定を行い、本データが推定に与える影響を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、林齢の直接観測に依存することが困難な現状を踏まえ、「間接的なアプローチ(逆解析)によりグロ―バルスケールの林齢マップ」を作成を試みた。当初の計画よりもシンプルなアルゴリズムを基にした手法ではあるが、5種のバイオマスデータ用いた逆解析により、林齢の推定に幅を持たせることができた。現在は、試作の段階ではあるが、既存の林齢マップ(北アメリカ、中国)と整合する結果となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
林齢は、森林の炭素収支を正確に把握する上で重要な要素である。若い森林は早い成長に対応し炭素吸収量が大きいが、成熟するに従って成長は緩やかになり、炭素吸収量は小さくなる。つまり、林齢は炭素吸収量の空間変動や絶対量の把握に強く関係することから、本研究が提示するグローバルスケールの林齢マップは今後の炭素収支推定の精緻化に貢献できるものである。
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