研究課題/領域番号 |
19K12296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
島田 浩二 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (80421882)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 海氷 / 北極海 / 海氷厚推定 / 熱力学的成長 / 力学的成長 / 海氷変動 / 北大西洋海洋変動 / 海氷による淡水フラックス / 海氷面積変動 / 海洋物理 / 気候変動 / リモートセンシング |
研究開始時の研究の概要 |
2019年度:①衛星マイクロ波放射計データを用いた平坦な季節海氷厚推定アルゴリズム構築、②衛星マイクロ波放射計データを用いた「積み重なり」による海氷厚増幅率推定アルゴリズム構築 2020年度:③衛星マイクロ波放射計データを用いた統合海氷厚推定アルゴリズム構築 2021年度:④夏の海氷分布予測、⑤海氷下の海洋状態把握
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研究成果の概要 |
物理的に異なる「結氷」と「積み重なり」による海氷厚成長過程を含む統合海氷厚推定アルゴリズムを構築した。統合海氷厚推定アルゴリズムの検証のため、2つの係留系による現場海氷厚データと、衛星データのみを用いた統合アルゴリズムによる推定海氷厚を比較した結果、最小二乗平方根誤差は15cmであり、目的とする海氷厚推定精度(<20cm)を達成した。 北極海海氷の4年周期変動の仕組みを把握した。また、北大西洋亜寒帯域における海面水温変動が北極海から放出される海氷変動によりもたらされていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:衛星データのみを用い、飛躍的な精度の向上を実現した海氷厚推定アルゴリズムを構築したこと。また、海氷速度推定推定アルゴリズムの改善を図ったこと。また、これらのデータを用い、北極海の4年周期海氷変動の仕組みを把握したこと。さらに、北極海から放出される海氷変動が、北太平洋亜寒帯域の海面水温変動の主要因であることを明らかにしたこと。 社会的意義:本研究で開発したアルゴリズムにより、海氷研究や北極海研究の分野のみならず、気候モデルの改善、短期予測モデルの改善に資する高精度な海氷モニタリング・データとなる可能性があること。
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