研究課題/領域番号 |
19K12314
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
|
研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
岩崎 杉紀 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 応用科学群, 教授 (30535274)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 雲 / リモートセンシング / 北極圏 / Large-Sparse part. Cloud / Cloud Particle Sensor / 地上観測 / ラジオゾンデ / 降雪 / 絹雲 / 北極 / 混合相雲 / 過冷却の水雲 / LSC / 高緯度 / 極域 |
研究開始時の研究の概要 |
LSCが混合相雲を消散させている過程を、2016年に開発されたCPSゾンデ、衛星搭載ライダCALIOP、パーセルモデルで解明する。混合相雲は極域・高緯度地方の放射や水循環といった気候の理解に欠かせない。しかし、特にその消散過程は未解明で、いまだに数値実験で観測結果を再現できていない。本研究では、予算の多くをCPSゾンデを用いた観測に利用し、LSCによる混合相雲の消散過程の解明を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、目に見えない薄い雲(LSC)の存在を地上観測で確認すること、その雲の微物理構造を測定することである。LSCは申請者らが衛星観測データから発見したものではあるが、衛星観測だけでは詳しいことがわからないためである。例えば、衛星観測から「目に見えない雲」と思われても、本当に見えないのか、といったことさえ分からない。そこでライダと雲粒子センサ搭載ゾンデを持ちた同時観測を行ない、CPSでは検定をしなければノイズと思われるくらい個数密度が低い雲であった。同高度にはライダで信号があるので薄い雲と確認できた。LSCほど粒径は大きくなかったものの肉眼では認知できない雲を測定することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一面青空が広がっているように見えても雲が広がっていた。衛星データでもその存在が示唆されていたが、見える雲が点在していても視野が広い衛星データでは薄い雲が広がっていると誤認識する。実際にライダや雲粒子センサ搭載ゾンデの同時観測で測定できたことは、その存在を信じて観測を行ったとはいえ、驚きであった。ただし、その雲は粒子の大きさが小さかったので研究対象の雲とは異なってはいたが、その雲の下には混合相雲が広がっていた可能性があった。目に見えない雲が過冷却の水雲を消している過程が観測できていたかもしれなく、そうなれば見えない雲が地表を暖める効果があることになる。
|