研究課題/領域番号 |
19K12316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
林 竜馬 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 主任学芸員 (60636067)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 環境変動 / 古生態 / 森林動態 / 花粉分析 / 因果推論 / モンスーン変動 / 海洋変動 / 東シナ海 / 海流変動 / 温暖化応答 / 東シナ海堆積物 |
研究開始時の研究の概要 |
過去に起きた温暖化時期においては海流やモンスーンの状態によって、日本の植生の温暖化応答が異なっていたことが明らかになってきている。本研究では、過去の海流とモンスーン変動が鋭敏に記録されている、東シナ海のIODP EXP.346の海洋堆積物を用いて40万年間の花粉分析を実施し、過去5回の氷期-間氷期変動における日本の植生の温暖化応答を解明する。さらに、花粉分析と大気・海洋変動の古環境プロキシの時系列データ間について、新手法Convergent Cross Mapping(CCM)を用いた因果解析を行い、温暖期の植生と海流・モンスーンとの因果関係を把握することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、海流とモンスーン変動を鋭敏に記録している東シナ海および日本海で採取された海洋コアの花粉分析に基づき、過去5回の氷期-間氷期変動における植生の温暖化応答を解明した。 国際深海科学掘削計画(IODP)Exp.346で採取された40万年間におよぶ東シナ海U1429コアについて、花粉分析を実施した。さらに、植生と海流・モンスーン変動との因果関係を解明するため、鳥取沖で採取されたIODP Exp. 346 U1427コアの花粉分析と日本海変動プロキシデータの比較研究を進め、因果解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
将来の温暖化による植生影響を予測するためには、植生と大気・海洋システムとの因果関係の把握が必要である。本研究では、過去の氷期-間氷期変動における多様な温暖気候化における植生の応答を解明し、植生と海流・モンスーンとの因果関係を把握することができた。過去の温暖期におきた環境変遷の解析をとおして、将来の温暖化による日本の植生への影響について正確な予測に貢献する知見を得ることができた。
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