研究課題/領域番号 |
19K12320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
秋山 秋梅 (張秋梅) 京都大学, 理学研究科, 准教授 (00260604)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 線虫C.elegans / ヒト培養細胞 / 酸化ストレス防御 / DNA修復 / 大腸菌 / 放射線 / KsgA / OXR1 / DNA 修復 / タンパク質還元 / GLRX1 / DNA結合 / 酸化ストレス / DNA修復酵素KsgA / 培養細胞 / 酸化還元酵素GLRX1 / DNA修復酵素UNG-1 / DNA修復酵素 / GRX1 / 過酸化水素 / 塩基除去修復 / 個体影響 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線や活性酸素から細胞を守ることは, 生物の生死にとって極めて重要である。本研究は(1)酸化DNA修復酵素の同定と機能解析, それらの突然変異抑制, 細胞への影響, 線虫(C.elegans )個体における運動・生殖・成長・寿命・老化制御・組織形成などへの関わりを解明する。また, 塩基除去修復(BER)と他の抗酸化・修復経路とのcrosstalk, ストレス応答機構を解明する。(2)ヒト細胞における酸化防御酵素の放射線応答・酸化ストレス防御の役割を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究は酸化防御タンパク質・DNA修復酵素の同定とその機能の解明を目的としている。真核細胞ミトコンドリアに存在し、酸化ストレス抵抗性タンパク質OXR1の細胞周期制御・DNA損傷応答に機能を持っていること、酸化タンパク質還元酵素GLRX1のレドクスバランス維持と細胞死に重要であることを明らかにした。超高線量放射線より線虫の運動能力低下と回復機構も見出した。大腸菌KsgAタンパク質のDNAと結合する活性中心の同定にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線や活性酸素から細胞を守ることは, 生物の生死にとって極めて重要である。本研究は(1)酸化DNA修復酵素の同定と機能解析、それらの突然変異抑制、細胞への影響、 一つのタンパク質の中に同時に二つの酵素活性中心を持っていることを明らかにした。また、(2)ヒト細胞における新規酸化防御酵素の放射線応答・酸化ストレス防御の役割の解明に大きく貢献した。 (3)超高線量放射線への抵抗性機構の理解は難しい研究分野であるが、本研究は新たな可能性を見出した類の少ない研究である。
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