研究課題/領域番号 |
19K12327
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
細貝 良行 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (90451525)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | radiotherapy / synthetic ruby / real-time / dosimetry / multi-point measurements / Radiotherapy / Dosimetry / Synthetic ruby / Realtime / Multiple point / 線量計 / リアルタイム / 多数点測定 / 放射線治療 / 人工ルビー / 半導体型光電子増倍管 / MPPC / 被ばく線量測定 / 光電子増倍管 / SiPM / 被ばく線量 / リアルタイム測定 / IVR / フォトンカウンティング |
研究開始時の研究の概要 |
放射線治療の原理は正常な細胞とがん細胞との放射線感受性の差を利用して、がん細胞のみを選択的に死滅させるところにある。したがって、適切な量の放射線をがん細胞へ照射し、それ以外の正常細胞への被ばくをできる限り押さえる事が非常に重要である。そのため、治療前に入念な治療計画を立案・検証して治療が行われている。しかしながら、実際に治療計画通りの放射線ががん細胞へ照射されているかどうかを放射線治療中にリアルタイムに検証する手段がない。申請者はリアルタイムに照射線量を把握する目的として、人工ルビーをセンサーとして使用した放射線量測定器を開発し、その優位性の検討を実施するために本研究費の申請を行った。
|
研究成果の概要 |
本研究の目標である、放射線治療時の照射線量をリアルタイムに同時多数点で測定可能な線量計の開発を行い、基礎特性を得ることができた。我々が開発した線量計の問題点の1つであったリファレンス線量計との乖離が高エネルギーX線によるチェレンコフ光の影響である事を突き止め、それらの結果をまとめて、RPTEに報告した。また、同時多数点測定を目的としたMPPCモジュールを使用したシステムを組み上げ、当初の目的であった同時多数点測定に関し各種の実験を実施した結果、有意義なデータ取得ができ、開発したシステムの有用性が示唆された。本研究期間内に確認すべき内容はほぼ完遂できたが、今後の課題もいくつか挙げられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療時のトラブルは多数報告されているが、明確な対策はなされていない。トラブルの多くは投与線量の間違いに関する報告であるが、対策には照射中にリアルタイムで局所の線量を測定できるシステムが必要であり、我々はセンサーとして人工ルビーを使用したリアルタイムで多数点同時測定が可能な線量計の開発を行っている。本研究期間内において開発した線量計の基礎特性や問題点を把握し、とても有意義なデータが取得できた。
|