研究課題/領域番号 |
19K12346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63030:化学物質影響関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
角 大悟 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (30400683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | スプライシング / ヒ素化合物 / SRSF / 毒性発現 / 亜ヒ酸 / 毒性発現機序 / 環境化学物質 / 農薬 / 医薬品 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請では、mRNAのスプライシングに着目し、『化学物質のスプライシング異常を介した毒性発現機序を解明する』ことを目的とした。環境汚染物質や農薬、また医薬品がmRNAのスプライシングに与える影響について次世代シーケンサーを用い検出・同定する。さらに同定された遺伝子群のスプライシング異常が化学物質の毒性に関わるかについて系統的に検討を進める。
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研究成果の概要 |
本研究では、化学物質とスプライシング機構との関連性を明らかにすることについて検討を進めた。その結果、mRNAのスプライシングに関わる因子(SRSF5)を制御することにより、化学物質(亜ヒ酸を中心に)の毒性に関わる因子を同定することができた。同定された因子が転写因子であったことから、本転写因子の下流に位置する遺伝子群のどれが、化学物質の毒性を規定する因子かについて検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、新しい手法による化学物質の毒性関連分子を特定できたことにある。ヒ素化合物を中心に検討を進め、ヒ素の毒性を規定する因子として転写因子FOXA1を見出した。ヒ素による中毒発症は世界的な問題として扱われることから、毒性発現に関わる分子の同定は、学術的・社会的から意義が高い。本法は、農薬や食品添加物など生活に密着している化学物質についても応用可能であり、社会に求められる情報を提供できる。
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