研究課題/領域番号 |
19K12358
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
橋本 伸哉 日本大学, 文理学部, 教授 (10228413)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | ラビリンチュラ / 揮発性有機化合物 / モノハロメタン / ラビリンチュラ類 / 生物生産 / 温度依存性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、モノハロメタンを含む揮発性有機化合物を生成するラビリンチュラ類の探索を行い、海洋のラビリンチュラ類が揮発性有機化合物を生成するのか、またラビリンチュラ類の種ごとに揮発性有機化合物の生成量が異なるのか、海洋での生成量はバクテリア等の他の生成源と比較してどの程度であるのか、さらに揮発性有機化合物の生成量に海水温度がどのように影響しうるのか調べて明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究の結果、ラビリンチュラ類はモノハロメタンであるCH3Cl、CH3Br、CH3Iを生成すること、その生成量は種によって異なること、ある種は海洋でのCH3Cl濃度の6-23%、CH3I濃度の0.5-0.6%を説明出来うるため、海洋でのCH3Clの主要な生成源の一つとなりうることが明らかとなった。また、20℃、25℃、30℃でそれぞれ培養した結果、モノハロメタンの生成は培養温度による影響を受けること、例えば海水温度の上昇によってCH3Iは生成量が減少しCH3Clは生成量が増加することがわかった。モノハロメタンの生成に微量金属等が影響している可能性も示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気中のモノハロメタンは成層圏オゾン分解の触媒作用を示す。現在、モノハロメタンの地球規模の収支モデルにおいて、既知の生成源は地球規模の生成量を説明するには不十分である。本研究の成果より、ラビリンチュラ類は海洋でのモノハロメタンの生成源としての役割を担っていること、また地球環境の温度変化がモノハロメタンの生成に影響を与えうることが明らかとなった。
|