研究課題/領域番号 |
19K12361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
Tin・Tin Win・Shwe 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主幹研究員 (00391128)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 神経毒性 / 環境化学物質 / 発達期 / ディーゼル排気ガス二次生成有機エアロゾル / ラット / 二次生成有機エアロゾル / 大気汚染物質 / 自閉症 / 神経免疫バイオマーカー / 社会行動 / 神経免疫バイマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、神経発達障害であり、社会的相互作用や、言語/コミュニケーションに障害が見られ、興味の範囲の狭さおよび反復性の行動を特徴としている。遺伝的要因と環境要因の両方がASDに寄与しているとされるが、自閉症の正確な病因と病態生理は不明である。我々は、出生前と幼少期の大気汚染物質曝露がASDの潜在的な要因であると仮定し、神経炎症は大気汚染物質とASDのような異常を結びつけるメカニズムとして役立つ可能性を考えた。本研究では、ラットモデルを用いて環境汚染物質への発達期曝露における神経免疫応答に重要な役割を果たすマスト細胞、ミクログリアとASD様の行動についても検討する。
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研究成果の概要 |
ディーゼル排気ガス二次生成有機エアロゾル(DE-SOA)を大気汚染物質のモデルとして、自閉症のような社会的支配行動および神経免疫応答について検討した。妊娠12.5日目のSprague-Dawleyラットに、バルプロ酸(VPA)を投与し、社会行動の障害を確認した。胎児期・乳児期にDE-SOA曝露された成体ラットでは、社会行動の障害と関連する遺伝子発現の変化が得られた。さらに、ラットの前頭前野における肥満細胞数、活性化されたミクログリア細胞数などがDE-SOA群で優位に増加した。 私たちの研究結果は、神経免疫クロストークが自閉症様行動において重要な役割を果たす可能性があることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症は神経発達障害であり、正確な病因と病態生理は不明である。発達期の大気汚染物質曝露と自閉症の関連性があることを示している。ヒトの研究では、妊娠中の大気汚染粒子状物質の曝露は、子供におけるASDと関連していることが報告された。本研究では、ディーゼル排気ガス二次生成有機エアロゾルを大気汚染物質のモデルとして発達期に曝露を行い、自閉症様社会行動および神経免疫応答に関するバイオマーカー、肥満細胞やミクログリアの活性化について検討した。その結果、神経免疫クロストークが重要な役割を果たすことが明らかになった。 自閉症の病態生理学的メカニズムを理解することは、環境管理と臨床応用に役立つことである。
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