研究課題/領域番号 |
19K12378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
金子 栄廣 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60177524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 生物系廃棄物 / 生物乾燥 / 資源化 / 多段静置通気型反応器 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
生物乾燥は,対象廃棄物材料に通気を行うことで廃棄物中の有機物を好気分解させ,同時に乾燥させる方法である。有機物分解に伴う発熱により材料及び通気温度が上昇するため,乾燥効率が高まる点が特長である。 生物乾燥を行う装置のひとつに静置通気型反応器がある。材料に通気を行うだけなので単純でエネルギー消費が少ない。しかし,全体が十分乾燥する前に有機物分解と発熱が終わってしまい,乾燥効率が下がるという問題がある。 本研究ではこの問題を解決するために多段静置通気型反応器を新たに導入し,これを用いることで十分乾燥した材料の定期的な取出しと,材料の高温状態の維持,すなわち効率よい乾燥が行えることを明らかにする。
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研究成果の概要 |
生物乾燥は,対象廃棄物に通気を行うことでその中の有機物を好気分解させ,同時に乾燥させる方法である。有機物分解に伴う発熱により温度が上昇するため乾燥効率が高まる。 静置通気型反応器は単純で運転管理上のエネルギー消費が少ないためしばしば生物乾燥に用いられる。しかし,全体が十分乾燥する前に温度が低下し,乾燥効率が下がるという問題がある。 本研究では多段静置通気型反応器を新たに導入し,従来よりも効率よい乾燥が行えることを実験ならびにシミュレーションにより明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物系廃棄物は,古くから堆肥化や飼料化などにより有効活用が図られてきた。しかし,需要が限られることから広く普及していない。近年では,地球温暖化防止の観点から生物系廃棄物を含むバイオマスを地域循環型エネルギー源として有効活用することが注目されている。 一般に生物系廃棄物は水分を多く含むため燃えにくいが,乾燥させれば燃料として活用できる可能性がある。生物乾燥は外部エネルギーの投入を抑えて生物系廃棄物を乾燥させる技術として注目されている。 本研究では,多段静置通気型反応器が高効率で乾燥が行える反応器であることを示すとともに,高い効率が得られるメカニズムも明らかにしている。
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