研究課題/領域番号 |
19K12388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
稲葉 一穂 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (60176401)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒ素吸着剤 / 表面分析 / 包埋加工 / 途上国支援 / 炭酸カルシウム系吸着剤 / 三価ヒ素 / 気体アンモニア / 脱着 / 金属硫酸塩修飾型吸着剤 / ヒ素 / セレン / アンモニア / 鉄修飾型吸着剤 / 新規吸着剤 / 地下水汚染対策 / ヒ素汚染水 / SDGs |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、飲用水源の汚染により健康被害を受けている発展途上国住民を救済できる実用的な吸着剤の開発することを最終的な研究目標としている。そのために、ヒ素その他の有害物質を吸着できる新規吸着剤を作製し、有害物質の吸着除去方法および有害物質を吸着した使用済み吸着剤からの有害物質の保存・改修に関する基礎的な知見を収集して、安価、簡便、安全という特徴を最大限に向上させることが最終の目的である。
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研究成果の概要 |
新規吸着剤のサイズなど、実用に向けての扱いやすさとゲルによる包埋加工の効果を、蛍光X線分析とSEMによる元素分析及び表面観察から検討した。さらに、作成した包埋吸着剤によるバッチ吸着試験を行った。その結果、適正粒径サイズ、適正吸着時間が明らかとなった。表面観察の結果から、包埋加工を施した場合、吸着剤はゲル壁面に付着していること、ヒ素吸着後の包埋吸着剤は吸着前と比較してカルシウムと鉄の信号強度が高く検出され、吸着剤をゲルに内包しても長時間の撹拌によって壁面から徐々に壊れていると示唆された。また、ヒ素の脱着にはアルカリ溶液が効果的であったが、アルギン酸は耐性が弱く、撹拌により壊れる現象がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の鉄系吸着剤は、従来報告されてきたヒ素(III)吸着剤の組成とは異なる構造であり、新規性を有している。さらに、最大吸着量は劣るものの、合成が簡便で安全であること、水産廃棄物を使用するため安価であることなどの特徴を有している。物理的衝撃により破砕しやすいという欠点はあるものの、包埋加工することである程度保護することができる。このような特徴はバングラデシュなどの途上国における飲料水汚染の解決に有効と考えられ、社会的な意義は大きいと言える。また、本吸着剤はセレンの吸着にも利用できること、合成に硫酸銅を使用するとアンモニアガスを回収できることなど、応用性も高い。
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