研究課題/領域番号 |
19K12397
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
蔵岡 孝治 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (80356930)
|
研究分担者 |
田中 睦生 埼玉工業大学, 工学部, 教授 (70344108)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 有機-無機ハイブリッド / 二酸化炭素分離 / 膜分離 / CO2分離 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高濃度の二酸化炭素(CO2)を含有する天然ガスやバイオガスを燃料として有効利用するために省エネルギーな「膜分離法」に着目し、有機-無機ハイブリッド化手法を用いることにより、無機膜の持つ高い耐薬品性、耐熱性及びCO2透過性に加えて、高いCO2選択性を付与する。これにより、バイオガスからのCO2分離・除去のようにCO2濃度が高く、CO2処理量の多い、過酷な環境下でも使用可能な新規ロバスト有機-無機ハイブリッドCO2促進輸送膜の創製を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、バイオガス等からのCO2分離・除去のような過酷な環境下でも使用可能なアクリルアミド系モノマーを用いた新規ロバスト有機-無機ハイブリッドCO2促進輸送膜(HybCFTM)を作製した。作製したHybCFTMは、高CO2濃度の環境下においても高いCO2選択性を示すこと、および塩基性の異なるアミノ基のCO2選択性への効果も明らかにした。作製した膜の気体透過機構は、実施したガス透過試験の結果から溶解・拡散機構によると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した新規ロバスト有機-無機ハイブリッドCO2促進輸送膜は、CO2濃度の高い過酷な状況下でも高いCO2選択性を示し、省エネルギーなCO2分離技術として社会に貢献可能である。また、さらにそのCO2透過性能を向上させることで、大規模なCO2排出源からのCO2分離・回収が可能となり、バイオガス等からのCO2分離・除去だけでなく、CO2回収・貯留技術に適用され、地球温暖化や気候変動の抑制に利用可能となるため、社会的意義も高い。
|