研究課題/領域番号 |
19K12426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
小山 明日香 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90812462)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生物多様性 / 生態系管理 / 半自然草原 / 埋土種子 / 土地利用変化 / 土地利用履歴 / 絶滅危惧種 / 森林生態系 / 草原生態系 / 景観管理 / 生態系機能 |
研究開始時の研究の概要 |
里山では管理縮小による生物多様性損失が進行しており、管理省力化かつ多面的機能の向上に配慮した生態系管理への転換が急務である。しかし、生態系管理の現場では、森林での下草刈りや草原での樹林化抑制に多大な管理コストが費やされている。本研究では、森林‐草原景観を対象に、木本‐草本植物のもつ生態系機能を再評価し、埋土種子資源と管理コストから適地条件を解明することで、低管理コストかつ多面的機能の向上に向けた柔軟な景観管理の基盤を形成する。
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研究成果の概要 |
本研究では、森林‐草原モザイク景観の多面的機能の向上に資する生態系管理手法を検討するために、森林生態系における草本植物および草原生態系における木本植物の生物多様性や生態系機能を明らかにすることを目的とした。結果、草原利用履歴をもつ人工林の土壌中に地上部植生には存在しない草原性植物の埋土種子が存在すること、半自然草原に生育する木本植物が虫えい形成昆虫のハビタットとして機能していることを明らかにした。これらの成果は、森林‐草原景観において草本植物および木本植物の柔軟な管理をすすめることが、管理コストの低減および多面的機能の向上につながる可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
管理縮小による生物多様性損失に歯止めがかからない二次的生態系において、管理の省力化かつ多面的機能の向上を実現できる生態系管理への転換は急務である。本研究の成果は、これまで除去・抑制対象であった森林(特に人工林)に生育する草本植物の生物多様性ポテンシャルおよび半自然草原に定着する木本植物が担う生態系機能を明らかにしたことで、より柔軟な生態系管理に移行することの重要性を示したものである。
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