研究課題/領域番号 |
19K12438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 広島大学 (2021-2023) 北海道大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
池上 真紀 広島大学, 未来共創科学研究本部, リサーチ・アドミニストレータ― (50451547)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | キャンパスサステイナビリティ / 大学経営モデル / トップダウン戦略 / サステイナブルキャンパス / ネットワーキング型大学 / キャンパスマネジメント型大学 / 後進大学 / 先進大学 / 内発的動機づけ / 外発的動機づけ / 内発的要因 / 大学戦略 / サステイナビリティ |
研究開始時の研究の概要 |
「サステイナブルキャンパス」とは「持続可能な社会の構築を推進する大学」のことである。持続可能な社会の構築には、人材育成を担う大学がその原動力となることが不可欠である。申請者は、わが国初の「サステイナブキャンパス評価システム」を開発・運用し、立地、開学の社会背景等の大学外部にある要因が契機となり、サステイナブルキャンパスの形成が始まった事例を明らかにしている。本研究では、サステイナブルキャンパス評価システムのデータを活用し、わが国の高等教育機関において、サステイナブルキャンパス形成の契機となる、もしくは促進させる、外部要因・内部要因を解明し、サステイナブルキャンパスの形成過程を明らかにする。
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研究実績の概要 |
わが国の高等教育機関において、サステイナブルキャンパス形成の契機となる、もしくは促進させる、外部要因・内部要因を解明し、サステイナブルキャンパスの形成過程を明らかにすることを目的としている。過去にASSC(Assessment System for Sustainable Campus)の評価を実施した大学を対象に、クラスター分析による傾向分析、各クラスターを元にしたヒアリング・資料調査を2022年度まで行った。ASSCのすべての評価分野に対して得点が高い”先進大学”クラスターのヒアリング調査は概ね完了している。 2022年度までの調査・分析で、日本の高等教育機関では、外部要因(外発的動機づけ)が存在することと、トップダウン型の組織経営が主流となっていることが明らかとなった。2023年度は、これらを反映させた大学経営モデルの構築に着手し、Stakeholder Consultationとして追加ヒアリングを行った。また、海外の先進事例であるコンコルディア大学(カナダ)、南洋理工大学(シンガポール)との比較を行った。また、この結果について、国際学会で発表した。 2023年度に、新たに外発的要因(または外発的動機づけ)として発見された要素およびトップダウンとボトムアップの戦略の違いは、日本の高等教育機関でのキャンパス・サステイナビリティ推進の鍵と想定される。今後は、モデルの構築を進め、同時に、モデル検証のために必要なExpert ReviewやQualitative Feedback/Quantitative Analysisの準備を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本国内の大学については現地調査およびオンラインでのインタビュー調査を実施し、また、海外についてはオンラインでの調査等が実施でき、モデル構築に着手することができた。
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今後の研究の推進方策 |
サステイナブルキャンパスの推進に適した大学組織のモデルを構築するにあたり、これまでの調査・分析の結果を組織論の観点から整理する。同時に、モデルの検証方法についても適切なものを検討し、準備を進める。
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