研究課題/領域番号 |
19K12467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
森田 香菜子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70599125)
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研究分担者 |
松本 健一 東洋大学, 経済学部, 准教授 (00534570)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 気候変動 / 生物多様性 / 科学・政策インターフェース / 持続可能な開発目標 / ガバナンス / 持続可能な開発目標(SDGs) / 科学・政策インターフェース(SPI) / 自然を基盤とした解決策(NbS) / 制度 / 行為主体 / ワンヘルス / 森林 / 国際制度 / 科学・政策インターフェー ス(SPI) / 森林分野 |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な開発目標(SDGs)達成の一手段として、科学的知見を政策決定に活用するためのプロセスである「科学・政策インターフェース(SPI)」の構築の重要性が高まっているが、複合的なSDGs目標達成の視点からのSPIの研究は乏しい。 本研究の目的は、SDGsに広く貢献しうる重要な分野の一つの森林分野を事例に、①SPIに関わる制度・行為主体の分析を通じて森林分野のSDGs達成のためのSPIの課題を明らかにすること、②SDGs達成のためのSPIを構築することである。森林に関わる科学的知見創出からSDGs達成のための知見の活用に至るプロセスのSPIに関わる国際・国内制度や行為主体の役割や影響を分析する。
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研究成果の概要 |
気候変動対策や生物多様性保全、森林保全に関する持続可能な開発目標(SDGs)達成のための科学・政策インターフェース(SPI)に関する課題を明らかにした。特に様々な社会的課題に対処しながら、人間の幸福と生物多様性の便益をもたらす幅広い対策を指す「自然を基盤とした解決策」を中心に、気候変動と生物多様性に関する政策・科学的プロセスの変遷を分析し、気候変動対策と生物多様性保全を両立する政策と科学の関係性を明らかにした。2015年以降は気候変動と生物多様性に加えて、持続可能な開発を実現するための社会システム変革を含むより幅広いガバナンスの課題に対応する科学と政策との関係性を考える必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な意義は、SDGsの達成に向けたSPIを考える上で重要だが、まだ研究が乏しい複合的なSDGsの目標達成の視点から、森林を含む自然を基盤とした解決策を事例にSPIについて研究をした点である。SDGs達成に求められる目標横断的な科学と政策間の関係について、自然を基盤とした解決策を事例に、国際・国内(先進国・途上国両方)の制度や行為主体の関係性を分析し、SPIの分析に分野横断、国際・国内、先進国・途上国のリンクという新たな視点を提供し、環境分野のSPI研究発展に貢献した。社会的意義は、環境分野のSPI構築や国際的な科学的アセスメント(IPCC他)のあり方の議論にも示唆を与えた点である。
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