研究課題/領域番号 |
19K12485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
中嶋 滋 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (10833022)
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研究分担者 |
山崎 精一 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (50614723)
石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ミャンマー / サプライチェーン / CSR / SDGs / 労使交渉 / 民主化 / SDG / 民主主義 / グローバル経済 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日系企業の進出が著しいミャンマーにあって、国連の定めた持続可能な開発目標(SDGs)の目標8「ディーセントワークと経済成長」と企業の社会的責任(CSR)達成の課題が具体的な労使間交渉の中でいかに取り組まれているかについて事例調査研究を行う。在ミャンマーのサプライヤー(子会社及び生産委託先企業)と日本の親会社及び発注元企業の双方を対象に事例研究を実施することによって、進出国と受入国双方におけるSDGs実現にむけた共通課題が何かを明らかにする。両国でSDGs達成に向けた共通課題に取り組む条件は何か、それらはいかにして形成されるか、労使双方並びに両政府にとっての課題は何か、を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2021年2月1日のミャンマー軍部のクーデターにより徹底した民主主義の否定と人権蹂躙が続いている。クーデターに対する民衆の抗議活動は続いており、国民統一政府が樹立され、軍部との内戦状態となっている。その中で労働組合運動は弾圧され、ナショナルセンターのCTUMも非合法化され、国内では地下に潜って活動を続けている。 ミャンマーでSDGs達成の課題が労使交渉の中でどのように取り組まれているか調査研究するのが本研究の課題であったが、その労使交渉そのものが存在しなくなっているのが現実である。労働組合の存在そのものが否定されてしまった経過、その中で働かざるを得ない労働者の現状、軍事独裁に対する労働者の抵抗運動、国民統一政府の中での労働者の役割の解明に研究のテーマを変更せざるを得なくなった。 そこで、タイに逃れた一部の労働組合活動家を通じて以上の解明点を調べることと日本国内のミャンマー進出企業での取り組みの調査に研究の重点を移すこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年7月にタイ国メソットでミャンマーから逃れてきた労働組合運動活動家の聴き取り調査を実現することができた。その際、受入協力してくれたミン・ルイン(本研究協力者)を日本に呼んでその後のミャンマー国内での労働者の状況とメソットでのミャンマー労働者の現状について講演してもらい、日本の労働組合との交流を行うことを企画した。しかし、連絡調整がうまく行かず、実現することができなかった。 日本国内での調査についてはクーデター後にミャンマーから撤退したキリンビールの労使への聴き取り調査を企画したが、実現するに至らなかった。 研究代表者の中嶋滋が6月に大腸がんの手術を行い、11月には脳腫瘍の手術を行い、さらに新型コロナに感染したことにより、進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
・国際シンポジューム ミンルインさんの来日招請と講演会の開催 ・国内調査の継続 キリンビールなどの進出企業の聴き取り調査
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