研究課題/領域番号 |
19K12508
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
小針 進 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (40295548)
|
研究分担者 |
濱田 陽 帝京大学, 文学部, 教授 (70389857)
小倉 紀蔵 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80287036)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 日韓関係 / 知日派 / 日本文化論 / 韓国文化 / オーラルスヒストリー / 李御寧 / 韓国社会 / 縮み志向 / オーラルヒストリー / 韓国 |
研究開始時の研究の概要 |
韓国には、日本の学問に接して、日本文化に精通し、日本語が達者な知日派知識人が存在してきた。「反日」イメージがある国のいっぽうで、韓国は他のどの外国よりも、知日派知識人の層が厚かったといってよい。 知日派知識人の歩みや思考を、オーラルヒストリー・メ ソッドによって記録する必要性がある。そこからは、これまで語り継がれてこなかった日韓 間の水面下の協力関係や深い結びつきが浮かび上がるであろう。とくに、両国の政治・外交、経済の変動とは異なる次元で、日本と韓国の文化を柔軟にとらえる傾向が強く、知日派知識人の代表格である李御寧氏の歩みを、オーラルヒストリーを通じて知ることそのものが今日的意義を持つだろう。
|
研究成果の概要 |
本研究はオーラルヒストリー・メソッドを主に用い、李御寧氏らを対象に体系的な「語り」を得て記録化し、韓国知日派知識人の社会観や文明観などを明らかにすることで、その学際的な検討と現代日韓関係の再照明を行うことを目的とした。韓国を代表する知識人となった李御寧氏自身の歩みと、それと重なる現代韓国の動向についての見方を中心に、語ってもらった。これまで一般には知られていない多くの韓国社会と日韓関係に関する知的な「語り」を得ることができた。それらは、日韓両国における、政府間の公式発表、メディアによる報道や言説だけではわからないことである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日韓間の水面下の協力関係や深い結びつき、両国の政治、経済の変動とは異なる次元で思考してきた知日派知識人の役割を提示することで、図式的な国際関係とは異なる次元での、戦後の日韓関係を再照明することができた。遺族の意向により、当分の間は記録が非公開だが、いずれ一般の刊行物として出版される予定である。そうすれば、日韓関係史、記号学、比較文学、哲学・思想、政治社会学、比較宗教学、比較文化論、文化政策論、外交史研究といった各分野において、学際的、学術的な貢献ができるだろう。
|