研究課題/領域番号 |
19K12509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大和田 俊之 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (20365539)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | シティポップ / アフロ・アジア / ポピュラー音楽 / ヒップホップ / ミンストレル・ショウ / ブラック・ライヴズ・マター / アジア系 / YMO / シティ・ポップ / サンプリング / ニューミュージック / アメリカ / 環太平洋 / オリエンタリズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、1970年代から80年代の日本のポピュラー音楽において、アメリカ文化がどのように影響していたかについて考察する。具体的には、はっぴいえんど解散以降に活躍した荒井由実、シュガーベイブ(山下達郎、大貫妙子)、吉田美奈子、竹内まりやなどを擁するニュー・ミュージックと呼ばれるジャンルの成立や、YMO(細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏)の活動を検証することで、「安定成長期」の日本がいかに環太平洋的な影響関係のもとで音楽文化を創出したかを解明する。その作業を通し、急速に世界的な評価が進む日本の「シティポップ」の起源を検証し、この時期の日本の音楽文化をグローバルなポピュラー音楽史に位置付けたい。
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研究成果の概要 |
研究期間中、コロナ禍に見舞われたことで若干の軌道修正を迫られたものの、日本とアメリカの音楽文化を中心にその交流史に関する研究を進めることができた。期間中、5回の国際学会・国際学会招聘講演を含む8回の学会発表を行い、単著一冊、編著一冊、そして分担執筆を含む共著四冊を刊行した。2020年度には審査の上、ハーバード・イェンチン研究所の客員研究員として採用され、パンデミック下にもかかわらず多くのアジアの研究者とオンライン上で交流する機会を持ち、日米あるいはアジアとアメリカの音楽文化史について発表する機会も得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本の「シティポップ」と呼ばれる1970年代から80年代にかけての音楽は学術的にもジャーナリスティックにも関心を集めている。それは、日本が最も経済的に成功を収めた1980年代のバブル期に対する興味とも重なるが、その時代を直接的に経験していない人々にも「ノスタルジー」の感覚をもたらしている点は非常に興味深い。今回の研究によって、その時代の日本とアメリカの音楽文化の複雑な交流について、その一端を明らかにできたように思う。
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