研究課題/領域番号 |
19K12522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
吉川 宏人 福島大学, 経済経営学類, 教授 (80230697)
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研究分担者 |
佐野 孝治 福島大学, 経済経営学類, 教授 (10245623)
伊藤 俊介 福島大学, 経済経営学類, 教授 (10737878)
マッカーズランド フィリップ 福島大学, 経済経営学類, 教授 (20349426)
マクマイケル ウィリアム 福島大学, 国際交流センター, 准教授 (40761284)
Kuznetsova M・V 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (70292456)
沼田 大輔 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (70451664)
グンスケフォンケルン M 福島大学, 経済経営学類, 教授 (80375352)
朱 永浩 福島大学, 経済経営学類, 教授 (90552860)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 福島 / 食 / 観光 / 若者 / 消費行動 / グローバル教育 / 国際比較 / 世界が見る観光地福島 / 福島県 / 海外の認識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、震災および原発事故禍からの脱却を目指し、風評被害と苦闘する福島の復興の一助となることを目的とする。福島の主要産業である「食」と観光に関し、諸外国がどのような認識を有しているか、について世界6か国でアンケートおよびインタビューなどの実態調査を実施し、さらには東京五輪の競技会場となる福島に来県する外国人に対しても類似の調査を実施する。そして、調査結果について分析を行い、研究をまとめて福島県および関係自治体に政策提言を行うものである。
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研究実績の概要 |
本研究代表者・分担者は、前年度研究実績状況報告書にあるように、新型コロナウイルスの世界的猖獗を受けて研究計画を一定程度変更し、その結果、2021年度末に著書「東日本大震災からの復興に向けたグローバル人材育成」を上梓できた。 2022年度においては、前掲の著書刊行に付随する作業を行った。すなわち、福島大学経済経営学類の福冨靖之教授(英語学、言語学)に当該著書の書評を依頼し、その書評が「地域未来デザインセンターレター№1」(2022年8月発行)に掲載された。 同様に、研究代表者が福島大学附属図書館からの依頼を受け、図書館報「書燈№56」(2023年3月発行)の「学内教員著作寄贈図書の紹介」にて当該著書の紹介を行い、著書はPOP化されたこの紹介文と共に図書館入口の正面に展示された。 さらに、当該著書に関わって、研究分担者の朱永浩教授が共著で「一帯一路以降におけるインドネシアの対中経済関係の展開と地域経済への影響:中国からバンガイ県とモロワリ県への直接投資の事例を中心に」(『福島大学地域創造』第34巻第2号、2023年2月)を 著した。また同じく、研究分担者であるマッカーズランド・フィリップ教授、沼田大輔准教授(当時、現教授)が"Making the Practical Academic: Course development for a work experience abroad program"の演題で、マクマイケル・ウイリアム准教授が"Observations of Learning Outcomes for Short-Term Study Abroad Programs in Fukushima prefecture Utilizing Dark Tourism"の演題で学会報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外調査を重要な調査手法とした本研究にとり、コロナ禍による海外渡航の実質的な禁止措置は、研究の進捗に少なからぬ困難を生じさせた。しかしながら研究計画を一定程度修正した後は、著作を刊行でき、2022年度はその付随作業に従事するなど、現時点では研究は順調に進行していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度後半において、新型コロナウイルスの蔓延状況と世界各国および大学を含めた諸機関のそれへの対応に明らかな変化が生じつつあったことから、研究代表者・分担者は、研究計画一部変更後の研究成果と関連させつつ、海外調査や国内調査の実施で獲得が期待された外国人の意識について、研究成果に加え得るものがないか、検討を開始した。そして、福島県の食と観光について、特に「コロナ後」の現在、世界の意識はどのようなものであるかを、海外渡航および国内において調査することとした。感染症についても、治安についても状況は5年前と少なからず変化しているが、可能な地域に赴き、本研究の追加補完的調査およびその成果発表を行う予定である。
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