研究課題/領域番号 |
19K12530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
福原 裕二 島根県立大学, 国際関係学部, 教授 (30382360)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 国境漁業 / 北東アジア / 日韓漁業協定 / 領土問題 / 日本漁業 / 韓国漁業 / 日本海/東海 / 公共財 / 北東アジア/東北アジア / 日韓関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本と朝鮮半島を跨ぐ海域の国境漁業を、「縄張り争い」/「国内の玉突き衝突」/「領土問題との交錯」/「国際政治」の側面から照射し、その実態を解明しようとするものである。具体的には、日本-朝鮮半島周辺海域を事例的に取り上げ、漁業者の生活と論理(=縄張り争い)、国内漁業政策の影響と抵触(=国内の玉突き)、ナショナリズムと対外偏頗(=領土問題との交錯)、国境管理と協力(=国際政治)の視角から日本と韓国の国境漁業の現状を考察する。その上で漁業を巡る北東アジア海洋秩序の構想を模索していくとともに、国際関係・地域研究分野における国境漁業研究の定立を試みる。
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研究成果の概要 |
島国である日本の排他的経済水域を含む領域は、世界第6位にも及ぶ広大なものであると言われているが、益々斜陽産業化する水産業、強大な漁業勢力を有する周辺国漁船の圧力などによって十分に活用されているとは言い難い。本研究では、日本と韓国をまたぐ海域の漁場紛争を事例に、日本を中心とする北東アジアの国境漁業の現状と実態、そこに見られる課題とそれを克服する方策を考究した。研究期間内には、日韓の双方で現地調査を行うとともに研究報告を重ね、最終的な成果は英語論文にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本と周辺国との国境漁業を取りあげ、「漁業者ファースト」の視点により各漁場紛争の動向・実態や特徴を浮き彫りにし、課題を克服するための方策を考察した点に、学術的・社会的意義があると考えている。また、研究期間内には、関連する先端的業績の書評を、分野をまたいで発表したり、日韓双方の漁業関係学会や漁業専門家会議で研究報告を行ったりするなど、研究成果の広域な社会化に努めてきた。さらに、最終的な研究成果は英語の論文にまとめ、論文集として刊行される運びとなっている。こうした点でも、本研究は学術的及び社会的意義を有していると確信している。
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