研究課題/領域番号 |
19K12535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
土屋 智子 日本女子大学, 文学部, 准教授 (50611000)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 戦争花嫁 / 国際結婚 / 日米女性史 / 海外移住 / 日本人女性移民 / 女性移民 / 日米文化 / Immigration / Oral History / War Brides |
研究開始時の研究の概要 |
外国に渡った女性移民は政治や外交といった場面に表れないため資料や記録がほとんどなく、日本人女性移民に関する研究はまだ希薄である。このため女性移民史の中でも比較的資料が残っている花嫁移民に着目し、日本から国外へ渡った日本人女性移民史の発掘に取り組んできた。本研究ではアメリカ本土およびハワイに移住した「戦争花嫁」移民の子供および孫世代とオーストラリア、カナダ、イギリスに移住した「戦争花嫁」およびその子供と孫世代に聞き取り調査を行う。彼らのルーツがある日本に関する理解や日本とのつながり方、彼らが持つトランスナショナルな価値観、自己認識の特殊性や類似性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
2019年8月に放映されたNHKBSドキュメンタリー「戦争花嫁たちのアメリカ」を制作されたディレクターにお話を伺うところから調査を開始した。実際に「戦争花嫁」として移住した女性たちだけでなく、彼女たちの子供世代および孫世代への取材も含まれており、意義深いものであった。2015年に公開されたドキュメンタリー映画「七転び八起き:アメリカへ渡った戦争花嫁物語」の制作者の一人、ルーシー・クラフト監督には2016年に学術シンポジウムを開催した際、制作過程からその意図までお話を伺う機会を得て、研究成果をまとめたものは「次世代が語る『戦争花嫁』移民」と題して日本女子大学文学部紀要71号に掲載されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国に渡った女性移民は政治や外交といった場面に表れないため資料や記録がほとんどなく、日本人女性移民に関する研究はまだ希薄である。このため女性移民史の中でも比較的資料が残っている花嫁移民に着目し、日本から国外へ渡った日本人女性移民史の発掘に取り組んできた。本研究ではアメリカ本土およびハワイに移住した「戦争花嫁」移民の子供および孫世代が、どのように彼らのルーツがある日本を理解しているのか、そして日本とつながりがあるのか、彼らが持つトランスナショナルな価値観、自己認識の特殊性や類似性はいかなるものかについてを明らかにする。
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