研究課題/領域番号 |
19K12544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 筑紫女学園大学 |
研究代表者 |
田村 史子 筑紫女学園大学, 文学部, 研究員 (70320380)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 青銅製『ゴング』 / 熱間鍛造と鋳造 / 東南アジアの『ゴング』 / ガムランの楽器 / 『ゴング』の流通システム / 楽器製造者と演奏家の共同 / 楽器製造技術の伝承 / 錫の供給 / ゴング / 東南アジアにおける楽器製造と流通 / ガムラン / 熱間鍛造 / 青銅鍛造 / 楽器の音と形 の関係 / 音と形 / 楽器製造と流通 / 東南アジアのゴング / 楽器の形と音の関係 / 楽器の製造と流通 / 武器鍛造と楽器鍛造 / 青銅楽器『ゴング』 / 楽器の流通 / 楽器の音と形 |
研究開始時の研究の概要 |
「東南アジアの青銅楽器『ゴング』の製造・流通に関する体系的研究―その音と形」
東南アジアでは、古代から現在まで、青銅製の『ゴング』が政治的・宗教的な力のシンボルとして所有され、儀礼・祭礼に欠かせない楽器として用いられてきた。本研究は、その製造法の詳細、すでに明らかになっている複数の異なる製造法の全東南アジア的分布とその歴史的相互関係、製品の流通(売買・贈与・相続を含めた)のシステムなどを、音楽学・音響学・金属工学などの方法を総合的に用いて解明しようとするものである。青銅製の『ゴング』を、現在の国境にとらわれることなく大きな文化総体として捉えようとするものである。
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研究成果の概要 |
東南アジアの音楽文化を代表する、銅合金(青銅・真鍮など)製及び純銅製の『ゴング』製造方法及び、調音方法を詳細に調査し、「熱間鍛造」「冷間鍛造(打ち出し)」「鋳造」の3種の製造法のあること、及び、その全東南アジア的分布状況を解明した。さらに、それ等製造法の歴史的相互関係と製品流通のシステムについて推論した。また、関連する他領域の専門家との共同研究、調査地の専門家や工人たちとの相互確認作業により、『ゴング』という楽器の「音と形の関連性」ついて、多くを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
青銅楽器の響きと人々の結びつきの強固さは、東南アジアの音楽文化の一大要素である。しかし、その製造や流通に関しての体系的研究は尽くされているとは言えない。本研究により,『ゴング』を、現在の国境にとらわれることなく大きな文化総体として捉えることが可能となり、それは、東南アジア文化のダイナミズムの解明の一助となろう。 また、その研究のプロセスにおいて、関連する他分野(音響学・金属工学・博物館学・海中考古学)の専門家と共同研究を行い、調査地の専門家や工人たちと相互確認作業を行ったことは、今後の研究の広がりを期待させる。
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