研究課題/領域番号 |
19K12552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 同志社大学 (2020-2021) 京都府立大学 (2019) |
研究代表者 |
桐山 恵子 同志社大学, 文学部, 准教授 (50432597)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | Marie Corelli / Literary Tourism / Shakespeare / Stratford upon Avon / BBC Radio Drama / マリー・コレリ / シェイクスピア / ストラトフォード・アポン・エイボン / 文学的観光 / BBCラジオドラマ / リテラリー・ツーリズム / 観光 / 文学観光 |
研究開始時の研究の概要 |
ウィリアム・シェイクスピア生誕地である英国ストラトフォード・アポン・エイボンを「リテラリー・ツーリズム」――文学的な関心に基づく観光――の観点から考察することにより、「文学」がいかに「観光」に貢献できるかを明らかにする。 シェイクスピアへの憧憬から当地に居を構え、シェイクスピア関連史跡の保存運動に邁進したマリー・コレリに着目することにより、現在にまで至る、ルネッサンス時代の文豪ゆかりの土地の観光地化に、ヴィクトリア朝ベストセラー作家がいかに寄与したかを証明する。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、ヴィクトリア朝ベストセラー作家のマリー・コレリが、シェイクスピア生誕地であるストラトフォード・アポン・エイボンの観光地化にいかに貢献したかを考察するものであった。研究年度途中でイギリスへの渡航が不可となり、当初予定していた通りに計画が進展しなかった点は残念だったが、それゆえに「リテラリー・ツーリズム」の観点以外からの新しい研究課題を発見することができた。たとえば黒岩涙香や江戸川乱歩によるコレリ翻案小説に注目することにより日本におけるコレリ受容を明らかにした。さらにコレリを主役に描いたBBCラジオドラマ脚本を分析することにより、没後約30年のコレリ評価の一端を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「ヴィクトリア女王に次いで名の知られたイギリス人女性」と評されるほどの幅広い人気を得ていたコレリは、大衆小説家としての側面が強調され、批評の場で軽視されることも多かった。そこで本研究では、ストラトフォード・アポン・エイボンの観光客誘致に大きな貢献をなしたコレリの文学的活動に着目し、「リテラリー・ツーリズム」の観点から考察を行った。現地調査で発見した資料をもとに、当地での彼女の歴史的建造物保存活動の詳細を明らかにした。さらに日本語のコレリ翻案小説を紹介したり、BBCラジオドラマの考察により没後のコレリ評価のありようを示したりすることにより、既存のコレリ研究に新たな視座を加えることができた。
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