研究課題/領域番号 |
19K12571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
大方 優子 九州産業大学, 地域共創学部, 教授 (30390313)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 旅行者エンゲージメント / リピーター / 関係人口 / 顧客エンゲージメント / 観光地マーケティング / 観光地マーケテイング |
研究開始時の研究の概要 |
観光市場が成熟化し観光地間の競争が高まるわが国において、旅行先である地域と旅行者とのより強固な関係性を構築し、地域における関係人口を創出することが、これからの観光地マーケティングにおける大きな課題となっている。本研究は、「旅行先である地域と旅行者との関係性はどのようにして構築されるのか」という問いに対し、消費者行動論における「顧客エンゲージメント」(購買を超えた顧客とブランドとの相互作用やつながりの強さ)の概念を援用し、「(旅行先に対する)旅行者エンゲージメント」の構築プロセスについて検討するものである。
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研究実績の概要 |
観光市場が成熟化し観光地間の競争が高まるわが国において、旅行先である地域と旅行者とのより強固な関係性を構築することが、これからの観光地マーケティングにおける大きな課題となっている。本研究は、「旅行先である地域と旅行者との関係性はどのようにして構築されるのか?」という問いに対し、消費者行動論における「顧客エンゲージメント」(購買を超えた顧客とブランドとの相互作用やつながりの強さ)の概念を援用し、(旅行先に対する)旅行者エンゲージメント」の構築プロセスについて検討するものである。
令和2年度までは文献をもとに、旅行者エンゲージメントの概念およびその形成における先行要因を整理し、旅行者エンゲージメント構築プロセスに関する仮説モデルを提示した。また、旅行先との関わりに関する実態を把握するために調査を実施した。また令和3年度は、これまでの研究から得られた知見やデータをもとに、「旅行者エンゲージメント構築プロセス」モデルの一部検証(エンゲージメント行動実態部分)を行い、エンゲージメント行動の類型化を行った。
令和4年度は、上記仮説モデル全体の検証を行うため、旅行先へのエンゲージメント(行動、心理)、旅行先への評価について尋ねたアンケート調査(日本人男女、n=2,745)およびデプスインタビュー(n=20)を実施し、データを収集した。令和4年度中に行った分析は、旅行者エンゲージメントの態度形成に影響を与える要因についての検証部分である。分析の結果、旅行先との人的つながりや空間的拠点、趣味活動の有無、および旅行先としての評価が特定の旅行先へのエンゲージメント形成と関連していることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の目的である、旅行者エンゲージメントの構築プロセスに関するモデルの提示にむけて、仮説モデルの構築および検証のためのデータ収集は全て終えることができた。検証についても主要な部分は終えており、今後包括モデルに発展させるための更なる分析を行っているところである。モデルの精度を上げるため、当初の予定よりも分析および考察に時間がかかってしまったこと、またそれに伴い成果の公表も遅れていることから、進捗状況はやや遅れていると評価したが、次年度中には確実に目的を達成できる見込みがある。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度として、旅行者エンゲージメントの構築プロセスに関するモデルを提示する。 具体的には、旅行者エンゲージメント行動に影響を与える心理、および旅行先との評価との関係性を明らかにする。さらに、旅行先(国内外別)や属性別での違いも検討する。最後にこれらの成果をもとに、観光マーケティング実務に向けた具体的な示唆を導きだしていく予定である。
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