研究課題/領域番号 |
19K12575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
丸谷 耕太 金沢大学, 融合科学系, 准教授 (50749356)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 伝統工芸 / 文化多様性 / 自然環境 / 観光マネジメント / 工芸ワークショップ / 体験 / 文化の理解 / 文化観光 / 自然 / 自然資源利用 |
研究開始時の研究の概要 |
人の暮らしの中で培われてきたものづくりは、継承してきた技法とともに地域の自然環境を利用することで固有文化を創造してきた。現在、自然と文化の関係評価や相互的な保全活用方策が求められている。自然と文化の連環を観光資源の可能性として捉え、これらを発信・享受する観光の理論化は持続的な観光の発展において重要な視点である。本研究は伝統工芸の生産と自然資源利用に着目し、①文化多様性を決定する自然と文化の連環と産地特性の分析、②生産者を主とする文化の発信者の認識、③生産者と観光者の文化伝達の内容分析を通して、現在の観光の評価を行い、文化多様性の保全や地域理解に資する観光マネジメント方策の提示を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究は自然と文化の連環と文化の伝達に着目し,生産者と観光者のつながりにより文化理解を共有する観光を追求し,適切な文化交流のためのマネジメント方策を提示する。結果として,自然と文化の連関を観光者に伝える具体的な方法として、工芸品や産地の特徴に応じて、まちあるきやツアーガイドの実施が有効な産地、トークイベント、展示や映像作品が有効な産地の2つが存在することがわかった。このような取り組みは近年実施されている産地全体のイベントである工芸祭産のように,地内で連携した仕組みづくりを行い、個々の負担を軽減することで可能となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,工芸における自然と環境の連関について理解を得るための観光サービスは工芸品や産地の構造によって形態は変わるものの、今日的な課題として取り組まれていることがわかった。一方で、個々の施設において、伝統工芸の観光は従事者にとって人手や時間が十分でなく、観光に関する専門的な教育も十分でないことがわかった。ワークショップの開催目的として、「伝統工芸への理解醸成」と「地域貢献」が多かったが、伝統工芸を理解するのに必要だと思われる要素についての説明や配布資料の使用が少ない。特に、自然環境や産業の現状に関する説明の重要性を示した。そのための人材育成が今後重要となることを提言した。
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