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デスティネーション・マーケティングにおけるPPMの有為性の検証ー沖縄県を事例にー

研究課題

研究課題/領域番号 19K12581
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

金城 盛彦  琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (30317763)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード沖縄観光 / 国内観光客 / リピート率 / PPM図 / 国内客 / PPM / 県外国内客 / リピート率(客比率) / プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント:PPM / リピータト率 / 沖縄観光の持続可能性 / 国内リピート客 / 市場占有率
研究開始時の研究の概要

STPマーケティングでは,環境変化への対応のため事業の構成を評価,構築のためんも内部環境分析を推奨します。PPMに基づき,事業を「市場の成長性」と「(相対的)市場占有率(シェア)」を軸に分割,成熟し低成長だが,高シェアの(金のなる木)事業で得たキャ
ッシュで,高成長,高シェア高の(花形)事業や,高成長性でシェアの改善で花形に成り得る(有望な問題児)事業を育成する事業ポートフォリオを構築します。入域客層を事業と捉えれば,インバンドと国内客のポートフォリオは喫緊の課題ですが,観光のPPM分析はありません。PPMはデスティネーション・マーケティングでも効力を発揮するのか,その検証を行います。

研究実績の概要

先行研究を踏まえ、Webモニターに対し、国内観光客の中から沖縄県を含む、都道府県への国内リピート客特定のためのスクリーニング調査を2度行い、合計10000サンプルを確保しました。その上で、そのスクリーニングを経たサンプルを対象に、沖縄県を含む都道府県への訪問状況(回数など)を尋ねた本調査を、3回に分け実施し、約7000サンプルの有効回答を回収できています。
調査の結果から、国内リピート客市場に占める沖縄県の占有率(シェア)を概算したところ、その値は2割強となり、先行研究の調査を追認する結果となりました。またその値は、沖縄県が公表している9割弱とは大きくかけ離れたものになりました。
乖離の原因としては、沖縄県が「修学旅行」での訪問を一回目としている一方で、継続的なリピートを想定するためにも、自費による渡航を、当該の先行研究や本研究では調査対象としたため、それを来歴の一回目としてカウントしないことが考えられます。しかし、本調査の結果を用いて、「修学旅行」を来歴の一回目にカウントしても、沖縄県へ国内リピート客の占有率(シェア)は9割には遠く及びません。
これらの事実は「修学旅行体験」が、沖縄県への再訪に繋がっていない可能性を示唆した、沖縄振興開発金融公庫の「旅行牽引世代(調査時点で10代後半~30代の世代で、これからの旅行市場を牽引する世代)の旅行全般や沖縄観光に関する意向調査」(「公庫レポート」No.179(2022))の結果を裏付けるものとなっています。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

国内観光客のうち、リピート客市場に占める沖縄県(にリピートした客)のシェアが、2割強であることが判明したことで、研究の主な目的である、沖縄県への国内リピート客を対象とした、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)図は描ける状態にあります。
しかし、先行研究を踏まえ、沖縄県へのリピート客と初回来訪客、さらには他都道府県へのリピート客の特性比較のための設問に問題(一部、スクリーニングで質問すべき設問が欠落していた点)があったことが発覚しました。
ただし、その修正に先立ち、この国内リピート客市場に占める沖縄県の占有率(シェア)自体、希少なデータであることから、そこまでの調査・分析結果をまとめた論文の執筆にシフトしたこともあり、問題の修正に着手できていません。
ただし、その修正は、沖縄県への国内リピート客を対象とした、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)図を描く部分とは無関係なので、これまでの調査結果をまとめることで、研究の主な目的の達成、つまり遅れを取り戻すことは可能です。

今後の研究の推進方策

まず先に、Webモニターを利用し、国内観光客の中から沖縄県を含む、国内各地へのリピート客(国内客)を特定するため、2度行ったスクリーニングにより抽出した10000サンプルを対象に実施した47都道府県への訪問動向(回数)に関する本調査の約7000サンプルを対象に、沖縄県のリピート客を対象にしたPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)図を描くといった、研究の主な目的の達成を図ります。
その上で、沖縄県へのリピート客と初回来訪客、さらには他都道府県へのリピート客の特性比較のための本調査を、適切な(上出の7000サンプルを対象に実施した、本調査で発覚した問題を修復した)スクリーニングを経て、実施したいと思います。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] “「観光」に優しい産業経済構造”とは? - 沖縄観光への仮説的抽出法(HEM:Hypothetical Extraction Method)の適用事例から -2023

    • 著者名/発表者名
      金城盛彦
    • 学会等名
      日本観光研究学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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