研究課題/領域番号 |
19K12590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
西村 正雄 早稲田大学, 文学学術院, 名誉教授 (30298103)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リビングヘリテージ / カルチュラル・ランドスケープ / 文化遺産 / 世界遺産 / ラオス・チャンパサック県 / フィリピン・セブ島 / 遺産の保護 / ローカルノレッジ / ラオス・チャンパサック / フィリピン・セブ / 遺産の活用の多様性 / 東南アジアの遺産 / 遺産の活用 / リビング・ヘリテージ / ラオス、チャンパサック県 / フィリピン、セブ市 / 遺産の保全 / 観光開発 / 無形文化遺産 / ラオス / フィリピン / 集合的記憶 / 遺産の保存 / 無形遺産 |
研究開始時の研究の概要 |
過去遺産概念の再検討の中で、リビングヘリテージの多様性を明確にすること、それゆえに一般化された遺産の概念モデルでは、遺産は捉えられないこと、そしてそのため住民の生活に根差す遺産保護の重要性を明らかにしてきた。その上で、本研究は次の段階として、次の目的を明らかにすることを目指す:①リビングヘリテージがそれを担う人々の間で、過去生活の中でどのように変遷されてきたのかを明らかにする;②その上で、そのように変遷させる応用力が、今現在急速に変化する社会―経済の中で、どのように活用されようとして、どのように新しいものを生み出そうとしているのかを明らかにすることを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究は、東南アジアにおける遺産の保全・修復・継承に伴う問題を考える中で、地元の人々が日々生活の実践の中で歴史的に培ってきた能力・技術が、遺産の保全にどのように生かされ、また環境の変化において適応するため、どのように創意工夫を凝らして生かそうとしているのか、主にフィールド調査を通して検証してゆく目的で行ってきた。フィールド調査は、ラオス・チャンパサック県の世界遺産地域、フィリピン・セブ島のセブ市を選定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は次の2点である。①遺産を持つ地元の人々が、遺産に対してどのように思い、感じているのかについての研究である。本研究で明らかにしたことは、地元の人々は外から持ち込まれる遺産研究、保護のプロジェクトにただ黙々と従っているのではなく、自身の体験、また過去の世代から受けついできた知恵(ローカルノレッジ)を基礎にして、確固とした考えや思いを持ち、それを日々の活動の中で表象してきたこと示したと。②そうした表象の仕方に多様性が見られること、そして多様性は変動する現状への適応手段として柔軟に生み出されるものである点を、フィリピンとラオスの比較研究を通して明らかにしたことである。
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