研究課題/領域番号 |
19K12602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
MCKAY EUAN 東京大学, 広報戦略本部, 特任助教 (50747540)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | LGBT / ジェンダー / キャンパス風土 / 学生支援 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、LGBT(Lesbian、 Gay、 Bisexual and Transgender)に代表される性的少数者に関する権利拡大の動きは日本を含めて世界的にみられる。
本研究では、大学に通うLGBT当事者に対してインタビュー調査を行い、かれらが大学生活において抱える具体的な困難やニーズを質的に明らかにする。その結果から、LGBTに対する大学のサポート体制や学生の主観的体験が学生の精神健康度や学業の動機づけにどのように影響するかについて仮説を生成し、Web調査にて量的に仮説を検証する。
本研究の結果から、LGBTを含む多様性に開かれた大学環境を実現するうえで有益な知見を提示できると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究は、質的調査と量的調査を通して、大学に通うLGBT当事者の困難やニーズを明らかにし、LGBTを含む多様性に開かれた大学環境を実現するうえで有益な知見を提示することを目指すものである。2019年度は、高等教育機関に通う当事者学生21名を対象に、学校生活における困難やニーズ等について半構造化インタビューを実施した。2020年度は、インタビュー調査の結果をもとに、アンケート調査項目を作成した。2021年度は、全国の当事者・非当事者学生を対象にアンケート調査を実施し、一部の成果を大学ダイバーシティ・アライアンスの年会で報告を行った。今までの成果をまとめたものを学術論文として投稿する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な意義としては、高等教育機関における当事者学生についての調査研究が少ない中、当事者学生の声を通して、かれらが置かれている状況と経験をより包括的に理解することができたことにある。社会的な意義としては、当事者・非当事者学生のセクシュアリティに限らないさまざまなハラスメントや差別の体験・教育機関の取り組み・学業の動機づけの関係性について検討することで、すべての学生や学校成員にとって過ごしやすい学校環境を実現するための第一歩になったことが考えられる。
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