研究課題/領域番号 |
19K12607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
菊地 利奈 滋賀大学, 経済学系, 教授 (00402701)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フェミニズム / ジェンダー / 比較文学 / 翻訳論 / 戦争詩 / 女性詩 / アジア太平用戦争 / 現代詩 / Japanese poetry / translation studies / アジア太平洋戦争 / 近現代詩 / poetry translation / 文学 / 翻訳 / 翻訳学 |
研究開始時の研究の概要 |
アジア太平洋戦争中(1931年~1945年)、特に1937年の日華事変以降から敗戦にかけて、日本国内の女性詩人らは、男性詩人らと競うかのように、次々と「戦争詩(愛国詩・国民詩)」を発表したが、それらの詩作品は文学史上存在を無視されてきた。本研究は、教養と良識を備えた当時のフェミニスト女性詩人が、いかに帝国主義にのまれ戦争に加担協力するにいたったかを考察し、ジェンダーとイデオロギーの観点から、女性詩人による戦争協力・賛美詩を分析するものである。
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研究成果の概要 |
アジア太平洋戦争下の女性詩研究としてスタートした本研究は、当初の計画にあった永瀬清子や江間章子など戦中に詩を発表した詩人に加え、戦前の女性詩人(左川ちか)、戦争のレガシーやトラウマを扱った戦後詩人(新藤涼子、石川逸子、ぱくきょんみ等)を含む、日本語女性詩における問題をジェンダーとイデオロギーの視点から分析する研究として発展。 日英対訳詩集1冊を思潮社より出版、オーストラリアとアメリカで出版されたアンソロジー2冊に英訳収録、国際学会での発表3回、キャンベラでのラジオ番組出演や翻訳ワークショップ講師、国内外の詩誌・文芸誌への寄稿、滋賀大学におけるワークショップ開催等の成果をあげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語女性詩の国際的な研究の発展に貢献するために、英語詩人らと共同プロジェクトを立ち上げ、多くの女性詩人の作品の英訳をすすめた。戦中に女性詩人が発表した戦争協力詩を含む戦争詩については国内外で研究がすすんでいないため、これらの詩の英訳を含む英語論文を発表。また、これらの英訳詩を、キャンベラ、サルデーニャ、トビリシなど国外で開催された国際学会、大学授業、ラジオ番組や朗読会で紹介し、日本語女性詩への国際的な理解が深まるようつとめた。また、日本語詩の翻訳ワークショップを開催するなど、公開講座を複数回担当。国内においても、朗読会やワークショップを一般公開として複数回開催し、知識の社会還元につとめた。
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