研究課題/領域番号 |
19K12616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
田中 洋美 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (70611739)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジェンダー / メディア / ソーシャルメディア / デジタル技術 / 人工知能 / セクシュアリティ / デジタルメディア / 規範 / 社会変動 / SNS / 身体 / 表象 / 言説 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近年ソーシャルメディアが広がりメディア空間が再編される中でいかなるジェンダー規範が形成されているのかを明らかにするものである。ソーシャルメディアをめぐっては、従来のジェンダー規範に基づいたステレオタイプな表象が引き続き見られる一方で、女性の性的モノ化を含む動画やセクハラを糾弾する新たな動きが起き、社会の変化が促されている。同時にSNS利用には新たな規範の形成を示唆する現象も見られる。それらの検討を通じて、ジェンダー規範の現状を明らかにし、従来のマスメディアを前提に展開されてきたジェンダーとメディア研究を捉え直し、新たな時代に即したジェンダーとメディア研究を再構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ソーシャルメディアによりジェンダーに関する差別・抑圧の解消のためのいかなる機会とリスクが生まれているのかを検討した。またソーシャルメディアを含む形でのジェンダーとメディア研究の再構築も目指した。性差別に批判的な言説の形成と個人のソーシャルメディアの利用実践を検討した結果、ソーシャルメディアには社会的弱者のエンパワーメントを促す反面、人権侵害や暴力の温床にもなっていることがわかった。問題解決には、ソーシャルメディアを捉えた新たなメディアリテラシーの構築と利用者間の意識啓発、そしてプラットフォーム事業者を含む様々なステイクホルダーの間の対話と協働が必要であることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ソーシャルメディアという急速に普及した新たなメディアに焦点を当て、そのジェンダー分析を行い、従来のジェンダーとメディア研究を再構築するモノである。もはや日常生活において不可欠となったソーシャルメディアを理解し、それにまつわる問題解決を考える上で有益な知見を提供している。
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