研究課題/領域番号 |
19K12619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
風間 孝 中京大学, 教養教育研究院, 教授 (50387627)
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研究分担者 |
釜野 さおり 国立社会保障・人口問題研究所, 人口動向研究部, 第2室長 (20270415)
林 夏生 富山大学, 学術研究部人文科学系, 准教授 (20311673)
藤原 直子 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (20329642)
北仲 千里 広島大学, ハラスメント相談室, 准教授 (60467785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | LGBT / 性的マイノリティ / 性的指向 / 性自認 / 大学 / 施策 / 教員 / 大学サークル / 同性愛者 / トランスジェンダー / 教職員 |
研究開始時の研究の概要 |
(A)学生および教職員意識調査:大学の構成員である学生、教職員の性的マイノリティ及び性的指向・性自認についての意識を明らかにするため、質問票調査を実施する。 (B)学生および教職員の性的マイノリティ当事者へのヒアリング調査:大学の構成員である学生・教職員を対象に、大学での経験や困難及び大学への期待や要望を、ヒアリング調査により明らかにする。 (C)大学の指針・施策調査:国内全ての大学を対象に性的指向・性自認に関する指針や施策を明らかにするための悉皆調査を行う(N=779)。 (D)モデル指針作成:最終年度に、(A)(B)(C)の調査を踏まえ、大学での取り組みにおけるモデルとなる指針を完成させる。
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研究成果の概要 |
本研究では、大学の施策に関しての悉皆調査(2020年)、ならびに全国の大学教員を対象に無作為抽出調査(2021年)を行った。全国の国公私立大学等を773校を対象にした悉皆調査(回収率27.0%)の結果、大学の約半数(50.5%)が性的マイノリティの学生から対応の依頼を受けていたが、ガイドラインの作成している大学は1割弱(8.7%)にとどまった。また全国の大学教員(791校、180,980人)を対象とした調査の結果(回収率38.8%)、約4割の大学教員が性的マイノリティ(かもしれない)学生と出会った経験を持ち、約1割の教員が担当するゼミに性的マイノリティの学生がいたら抵抗があると回答した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今世紀に入り、日本社会の様々な領域で性的指向・性自認に関わる取り組みが進んでいる。こおうした社会の変化は大学にも普及をし、取り組みを始めている大学も生まれている。本研究は、こうした状況を踏まえて、全国の大学を対象に悉皆調査を実施し、どれくらいの割合の大学がどのような取り組みを行っているのかを明らかにすると同時に、その課題を明らかにした。また大学における取り組みを進めるに当たって、重要となる大学教員の意識や認識の現状および課題を明らかにした。
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