研究課題/領域番号 |
19K12656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
土佐 尚子 京都大学, 総合生存学館, 特定教授 (40521117)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 流体現象 / 有機的形状 / 高速度カメラ / 位相限定相関法 / 3次元モデル化 / 3次元形状化 / 同期撮影 / 3次元モデル復元 / 3次元形状復元 / 同時撮影 / 3次元モデル復元 / 3次元形状復元 / 3次元復元 / デザイン / アート / 3D / 生け花 |
研究開始時の研究の概要 |
絵具などの流体に音の振動などの外力を与えることにより、微小時間に多様性、有機性に富んだ造形が作り出されることを、高速度カメラを用いた撮影により出し た。その造形をビデオアートとして展示し、多くのデザイナー・技術者・建築家などと 議論することを通して、それらをアートとして用いるだけではなく、工業製品などへ広く応 用できることに気づいた。本研究では、そのような流体の物理現象を多数のカメラを用いた 同期撮影を行うことによって捉え、3次元モデルを作成し3次元造形物として取り出す方法論を確立する。さらに、その方法論をパブリックアート・産業デザイン・流体デザ イン、建築物の設計などに応用することをめざす。
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研究成果の概要 |
(1) 高速度物理現象の3Dモデル化、(2) 3Dモデルの固体化、(3)彩色法、(4)成果の活用、の研究を行ない以下の結果を得た。 (1)6台の高速度カメラを生起現象の周囲に設置・撮影するシステムを構築し、複数方向から現象を観測したビデオ映像を得た。この映像から対応する画像を取り出し、位相限定相関法によって対応する点群を生成し、3Dモデルを得た、(2) 同モデルを用いて3Dプリンターを用いて流体現象の3D形状を復元した、(3)色彩の再現が可能であることを確認した、(4)別テーマで共同研究を行っている企業と共に本成果の活用法を検討しており、同時に本成果を2025大阪万博で展示する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:本研究は、短時間に生起する物理現象を捉える研究と、複数視点画像から3次元モデルを復元する研究を統合した研究である。短時間に生起する物理現象を複数の高速度カメラを用いて撮影し、これに複数視点画像から3Dモデルを復元する手法を適用して3Dモデルの生成に成功した。これは学術的には最初の試みである。 社会的意義:本研究によって、微小時間に生起し有機的な形状を生成する流体現象の3D化が可能となった。パブリックアートや日用品・車などのデザイン、さらには建築物の設計などに応用可能であり、複数の企業と応用の可能性を検討している。また本成果は2025大阪万博で展示し内外にアピールする予定である。
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