研究課題/領域番号 |
19K12663
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
|
研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
藤本 英子 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 教授 (60336724)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 駐輪場 / 観光拠点 / 景観 / サイクル拠点 / 自転車 / サイクルツーリズム / ナショナルサイクルルート / 京都市 / 駐輪 / 観光 / 環境デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
京都市は「世界トップレベルの自転車共存都市」を目指し、自転車環境の整備を進めてきたが「自転車活用推進法」成立を受けた自転車観光の増加に伴い、放置自転車の増加など、市内の観光拠点では新たな駐輪問題が発生している。 駐輪分野ではこれまでの大量、集中、長時間対応の駐輪場ではなく、小規模、分散、短時間化への対応も進み、個別敷地の活用による新たなシステムの導入も見られる。 京都市の政策「自転車観光のみえる化」との連携により、観光拠点周辺の景観を守り、増加する観光目的の自転車に対応した駐輪環境の整備について、「景観に配慮した駐輪環境のあり方」を明確にし、実践での活用を目指す。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は「景観に配慮した駐輪環境のあり方」を明確にすることである。初年度国内外の調査をした段階では、まだコロナが世界に影響を及ぼす状況ではなかったが、コロナ禍、もっともモデルとして取り組む京都市の状況が変化し、将来予測がむづかしい社会状況になり、その中この研究を進めてきた。2022年度には、研究予定の④分析について進めた。これまで行った③調査(海外、日本各地)に基づき「観光拠点」の駐輪環境及び、これまで日本国内で指定されたナショナルサイクルルートの駐輪環境について、さらに下記の観点で分析を進めた。 1、駐輪場所のわかりやすさ。 2、施設での自転車利用者へのソフトサポートについて。 3、駐輪施設の設備、道具の設置状況及びその活用状況。 コロナ禍の状況が少し改善することで、京都でもインバウンドの状況が元に戻りつつある中、少しでも変化した新たな京都での状況も再調査するとともに、全国の最新状況を常に業界の発信メディアなどを通じて把握に務めた。 ・⑤研究(駐輪環境の要素の抽出とデザイン分析)、少しずつ回復している京都の観光拠点での自転車駐輪施設のニーズではあるが、将来の十分な自転車駐輪ニーズの量については、把握が難しい状況であったため、質についての研究を進めた。 ・⑥作成(駐輪環境の具体的な設計手法の開発と実証実験)では、観光拠点の景観配慮の駐輪環境の要素となりうる設計事例のアイディア出しをフリーで行った。また、景観配慮型の駐輪施設の要素となりうる機器などの調査と、調査に基づくメーカーと事業者のヒアリングを行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでコロナ禍による、観光状況の大きな変化が、この研究の調査に大きく障害となってきた。そのため昨年度も京都での現場調査からの④分析、⑤研究、が完全には進められなかった状況がある。 しかし本年度は、⑥について、駐輪施設のアイディア展開を行うとともに、駐輪施設に関わる設備メーカーなどと、事業者からのヒアリングも進めることができたため、遅れている中でも、可能な研究を進めることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度、コロナ禍に京都市での将来的な観光拠点での状況が把握できない状態ではあったが、2023年度に入り、急速に観光拠点でのインバウンド増加などが起こってきている。そのため、本年度であれば京都市での現場の現状調査を行うことで、将来的な状況が見える状況になると予想している。その後、急速に⑤を進めるとともに、一部での実証実験に持ち込みたいと計画している。 その後最終目的である⑦構築で、駐輪環境デザインの設計ガイドラインの作成を行う予定である。
|