研究課題/領域番号 |
19K12667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
吉岡 聖美 明星大学, デザイン学部, 教授 (80620682)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 顔ジャンケン / リハビリテーション / 嚥下機能 / 認知機能 / 心理評価 / 高齢者 / アプリケーション / インタラクション / 顔じゃんけん / 口腔顔面運動 / インタラクティブ / 笑顔 / 身体機能 / 思考トレーニング / スマイルアイコン / アートプログラム / 介護予防 / 心身機能 / 身体動作 |
研究開始時の研究の概要 |
心身機能を活性化するための身体動作と思考トレーニングの要素を取り入れたアート制作プログラムである「トレーニングアート」を開発し、その効果を定量的・定性的に評価することを目的とする。身体動作・思考・創造の3課題を同時に実行する「トレーニングアート」は、モノづくりの過程で生じるモチベーションによって、運動器や認知機能のトレーニングにも継続的に取り組むことが期待できる。地域活動への参加を好まない高齢者が、在宅でも、一人でも楽しみながら取り組むことができる。「トレーニングアート」を医療機関・施設、地域活動で実践し、介護予防のための支援プログラムとして、新たな社会的役割を提示するための研究である。
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研究成果の概要 |
心身機能の活性化を目的とする「トレーニングアート」として、嚥下訓練における口・頬の運動および発声を、口腔顔面運動による後出し顔ジャンケンに取り入れた「顔ジャンケン」プログラムを開発した。「顔ジャンケン」プログラムを実施した際の心理評価において、POMS短縮版における「緊張・不安」「抑うつ・落ち込み」「疲労」の尺度に関わる気分が有意に改善することが示され、また、TDMS-STでは「活性度」「快適度」「覚醒度」の得点が有意に大きくなって気分が改善する心理的効果を確認した。「顔ジャンケン」プログラムは、嚥下機能および認知機能の維持向上のためのリハビリテーションに加えて、心理的効果が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下訓練における口・頬の運動および発声を、口腔顔面運動による後出し顔ジャンケンに取り入れた「顔ジャンケン」プログラムを開発し、プログラムを実施することによって気分が改善する心理的効果を確認した。これにより、高齢者の介護予防のための支援プログラムとして、嚥下機能および認知機能のリハビリテーションに加えて、気分が改善する心理的効果が期待できる「顔ジャンケン」プログラムの新たな位置づけを明示した。本プログラムは、タブレット端末やPCを用いて実行することができるため、スタッフが限られる医療機関や施設において、また、高齢者が在宅において一人でも、広くリハビリテーションに活用することが期待できる。
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