研究課題/領域番号 |
19K12670
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
|
研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
田中 一成 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10330789)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
|
キーワード | 認知 / ゆがみ / 児童 / 災害 / 避難 / GIS / イメージマップ |
研究開始時の研究の概要 |
この研究では,子供たちが自分たちの住む街や地区に対して,感覚的・心理的に認知している形状と,現実空間の形状との違いを「ゆがみ」として抽出する。これをもとに,現在設定されてる災害時の避難経路と避難場所を検証する。 まず,発達段階を考慮して主に小学校高学年の児童を対象に,保護者等に対する主旨説明から同意と協力を得て調査・分析をおこない「ゆがみ」を明らかにする。さらに,通学路等のよく利用する街路や,心に残る建物や樹木あるいは地形など,心理的な街の構造を把握することで,これまでの災害時の避難等における課題点をまとめる。最終的には,対象地区について子供たちが避難しやすい避難計画の設定手法を提案する。
|
研究成果の概要 |
我々が暮らす街では,日常的に利用する街路や友人の多い街路などは近く感じることが多く,逆に寂しく暗い街路,初めて通る道などは長く遠く感じる。これは,認知空間における心理的距離と呼ばれるが,災害時における避難の際に大きな影響があると考えられる。 本研究では,都市居住者の認知空間を距離感に影響を与える要素について抽出し統計的に分析することで,現実空間との「ゆがみ」を抽出することを目的としている。約200名の児童と成人を対象とした調査結果をもとに,描画要素についてGISを用いた分析を行った。最終的に,推奨される避難経路と避難場所の設定手法についての知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
防災計画,避難計画,避難経路,および避難場所に関する研究は,近年都市デザイン,建築・ランドスケープデザイン,土木工学だけでなく,経済や情報等の分野でも多くおこなわれている。しかし,心理(特に児童)を対象にした認知空間をもとにその避難経路,避難場所について知見を得た研究はこれまで見られない。
|