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美術-デザイン史概念を共有・育成するデザインアーカイブ群の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K12688
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90010:デザイン学関連
研究機関多摩美術大学

研究代表者

佐賀 一郎  多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (30740708)

研究分担者 山本 政幸  岐阜大学, 教育学部, 教授 (80304145)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードデジタルアーカイヴ / ポスターアーカイヴ / アートアーカイヴ / デザインアーカイヴ / シンポジウム / アートアーカイヴィング / デジタルアーカイブ / 美術史 / デザイン史 / デジタルアーカイブ連携
研究開始時の研究の概要

本研究は、〈知的体系性〉をデジタルアーカイブに与える理論と技術を確立することで、学術研究基盤としてのデジタルアーカイブの価値向上を目指すものである。
具体的には、多摩美術大学が所蔵する3つのデザインコレクションのアーカイブと、3者を連携させるハブとしての〈美術-デザイン史概念アーカイブ〉を構築する。それによって個々のデザインアーカイブがそれぞれの独自性を維持しつつも、歴史概念という体系づけられた知識によって協調する環境を整える。このようなデジタルアーカイブ群の実現のための理論と技術をモデルケースとして定立することで、学術研究基盤としてのデジタルアーカイヴのありかたを活きた事例として示したい。

研究実績の概要

本研究はデザイン・コレクションごとに独立して設計されたデジタルアーカイヴのそれぞれが、知的体型としての「美術-デザイン史概念」を共通辞書として、その他のデジタルアーカイヴと連携する分散型かつ自律型のシステムを検討・構築するものである。

2023年度は、この共通辞書「美術-デザイン史概念」を通じてデジタルとフィジカルを融合した展覧会を開催し、これまで・これからの研究活動を総括した報告としてとりまとめる予定であったが、研究対象となるデザイン・コレクションの収蔵先である多摩美術大学アートアーカイヴセンターの組織と運営方針改変により、物理的にコレクションを移動・整理することが一時的に難しくなってしまった。そこで、以下の活動内容をとりまとめた:

2021年度、デジタルアーカイヴ内部のデータ構造をそのままテーマとした展覧会「構成的ポスターと活字書体」を開催した。2022年度には、デジタルアーカイヴとそれにまつわる活動を研究対象とし、本研究が取り扱うポスターアーカイヴのひとつ「竹尾ポスターコレクション」に関する研究活動/デジタルアーカイヴシステム開発の経緯をとりまとめた報告書『竹尾ポスターコレクション共同研究報告書1997-2022』 (テキスト編纂/ポスター共同研究会〔編・発行〕、全144ページ)を完成した。また、ここで生じた新たな問い〈デジタルアーカイヴを友好活用できる研究主体はいかなるものであるか〉に対する考察として、研究代表者(佐賀)は、雑誌『アイデア』400号(誠文堂新光社、2022年12月)のアーカイヴ特集号を監修する過程で、デジタルアーカイヴを社会的/文化的に役立てようとする視点や態度そのものが「デザイン」的であることを確認した。以上の認識を取り込んだ上で、デジタルアーカイヴが教育研究活動において果たす役割を実例とともに提示することを目指していくことを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

デジタルアーカイヴ公開のためのデータ入力、作品公開のための著作権処理を進めつつ、展覧会と最終報告書の完成と公開を目指していたが、研究対象であるコレクションの収蔵先である多摩美術大学アートアーカイヴセンターの運営方針の変更によって収蔵環境が大幅に変化し、コレクションの物理的な整理を行うことが難しくなってしまった。

今後の研究の推進方策

現在、コレクションを物理的に扱うことが難しい状況にあるが、あくまでも本研究の当初の着想を重視して研究を推進したい。すなわち(1)複数のアーカイヴやコレクションを融合させること、(2)所定の物理的コレクションを研究対象とする研究活動へのデジタルアーカイヴを基軸とした研究推進方法の提案、(3)そのために必要となる実資料と資料情報、デジタルとフィジカルの融合の方法を提示すること。
本研究を、この3つの視点に対する提案とするべく、コレクションの整理、データ整理、著作権に関する法的処理、展覧会の企画開催、最終報告書の完成を目指していく。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (9件) 図書 (2件) 備考 (10件)

  • [雑誌論文] デザイナーの社会的責任2023

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      DESIGN AND PEOPLE

      巻: 1 ページ: 32-42

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 多摩美術大学ポスターコレクションについて2022

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      軌跡

      巻: 4号 ページ: 9-11

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 視点としてのデジタルアーカイヴ2022

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      アイデア

      巻: 400 ページ: 13-20

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「デジタルアーカイヴと展覧会―20世紀のポスター[図像と文字の風景]ビジュアルコミュニケーションは可能か?」2021

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      軌跡

      巻: 3号 ページ: 108-111

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「モダンデザインと色彩―円環の論理」2021

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      アイデア

      巻: 396号 ページ: 84-85

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 構成的ポスターにおいて、私たちにおいて2021

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      アイデア

      巻: 393 ページ: 137-144

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] デザインアーカイヴの連携をめざして2020

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      『軌跡』(編集/発行:多摩美術大学アートアーカイヴセンター 、2021年3月31日)

      巻: 2 ページ: 9-16

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 竹尾ポスターコレクション・データベースと探索的アーカイヴィング2020

    • 著者名/発表者名
      佐賀一郎
    • 雑誌名

      軌跡(多摩美術大学アートアーカイヴセンター 編集・発行)

      巻: 1 ページ: 43-49

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] サイケデリック・ポスターの生まれた状況2020

    • 著者名/発表者名
      山本政幸
    • 雑誌名

      軌跡(多摩美術大学アートアーカイヴセンター 編集・発行)

      巻: 1 ページ: 33-42

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 竹尾ポスターコレクション共同研究報告書1997-20222022

    • 著者名/発表者名
      竹尾ポスターコレクション共同研究会
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      多摩美術大学
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 20世紀のポスター[図像と文字の風景]──ビジュアルコミュニケーションは可能か?2021

    • 著者名/発表者名
      東京都庭園美術館、日本経済新聞社文化事業部〔展覧会企画構成/カタログ編集〕、佐賀一郎〔カタログ監修〕
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      日本経済新聞社
    • ISBN
      9784907243135
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] 佐賀一郎「卒業制作について」Graduate 360° 2020 Livestream N°178

    • URL

      http://www.design360.cn/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 対談記事「包む、日本の伝統文化[三人閑談]」『三田評論』1268号、2022年7月号、P87-97

    • URL

      https://www.keio-up.co.jp/mita/202207/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 「包む文化はどこへ向かいますか?」FUTURE IS NOW(大丸松坂屋・未来定番研究所)

    • URL

      https://fin.miraiteiban.jp/okuru02/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?

    • URL

      https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/210130-0411_ConstructivePostersOfThe20th.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] 20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?

    • URL

      https://aac.tamabi.ac.jp/information_tpc_6.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] ギャラリートーク映像/20世紀のポスター[図像と文字の風景]ビジュアルコミュニケーションは可能か?

    • URL

      https://www.youtube.com/watch?v=V1EczH9MO94

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] ギャラリートーク映像/20世紀のポスター[図像と文字の風景]ビジュアルコミュニケーションは可能か?

    • URL

      https://www.instagram.com/p/CMTK7cksi7G/

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [備考] 多摩美術大学アートアーカイヴセンター創設記念シンポジウム開催 「新たなるアートアーカイヴに向けて」

    • URL

      https://aac.tamabi.ac.jp/information_symposium2018.html

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [備考] 多摩美術大学アートアーカイヴセンター: 研究誌『軌跡』: no. 1, Spring 2020

    • URL

      https://aac.tamabi.ac.jp/journal_1.html

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [備考] 多摩美術大学アートアーカイヴセンター

    • URL

      https://aac.tamabi.ac.jp

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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