研究課題/領域番号 |
19K12692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
浅野 晃 関西大学, 総合情報学部, 教授 (60243987)
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研究分担者 |
岡嶋 克典 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (60377108)
浅野 千恵 (村木千恵) 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00299174)
川澄 未来子 名城大学, 情報工学部, 教授 (20329840)
田中 宏和 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40551388)
李 亮 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (00609836)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 時間動的デザイン / 感性 / 色彩 / 視覚 |
研究開始時の研究の概要 |
「美しい」とはどういうことだろうか。図形や色彩といった視覚的対象に共通する,「美しさ」の普遍性というものはあるのだろうか。それが,この研究の「問い」である。そして,われわれは,その答えのひとつは「解決」であると考えている。「解決」とは音楽の用語で,和声が一定の法則にしたがって緊張した状態から調和した状態に変化することで,より調和した感覚を表現することである。図形や色彩などの視覚的な対象においても,不安定な状態から安定した状態に移行する「解決」に,人はカタルシスを感じるとわれわれは考えている。本研究では,この考えにもとづいて,「美しさ」に共通する普遍なパターンを見いだす。
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研究成果の概要 |
本研究では,図形の形状や色彩といった視覚的対象が時間的に変化する「時間動的デザイン」において,普遍的な「美しさ」の原理を「解決」という概念から探求した。解決とは音楽の用語で,緊張した和声が一定の法則にしたがって弛緩・調和した状態に遷移して,安定感を与えることをいう。 本研究の中心的成果として,(1)時間動的な配色において解決による調和感の向上が生じる視覚条件の探求,(2)移動する図形の移動方向と形状の認知への影響の研究,(3)動的に変化する色彩の調和への感覚の研究を通じて,これらに共通する解決と安定感についての知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は,図形の形状や色彩が時間とともに変化する「時間動的デザイン」において,「緊張した状態から調和した状態に移行することで,より調和した感覚が表現される」という「解決」が,視覚的な対象に生じる現象とその条件を見いだした。これらは,配色の時間的変化の調和感への影響,移動する図形の認知における移動方向と形状との調和条件,などの研究を通じて行った。その結果,時間動的デザインにおいてより大きな調和感を得る方法への知見が得られた。
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